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【漫画】超絶イケメンがある朝ゴリラに!?ぶっ飛びすぎな恋愛コメディに反響「令和の美女と野獣」「続きが気になる」

  • 2023年2月9日
  • Walkerplus

ある朝、自他ともに認めるイケメン男子が目覚めたら、文字通りの“ゴリラ”になってしまった!?pixivコミック月例賞(2022年11月投稿分)で優秀賞を受賞した創作漫画「朝起きたらゴリラになってたイケメン」は、原因不明の変身を遂げてしまった高校生の恋愛コメディだ。あらすじを紹介するとともに、作者の千景(@chikagetover)さんに、アイデアや作品へのこだわりなどをうかがった。

■ゴリラになったイケメン、彼女に「別れよ」と告げられるも…笑いと感動の短編
主人公の「小鳥遊隼人」は、“神の傑作”と称されるほどの美男子。そんな彼が、鏡に映る自分がまごうことなきゴリラになっているのに気付くところから物語ははじまる。

まさかの変貌に自分はもちろん両親も仰天するような出来事だが、隼人は早々に気を取り直し、「皆勤賞狙ってるし」といつも通り学校へ向かう。

そんな登校中、恋人の美女「穂波」と出くわした隼人。穂波は驚きながらも、ゴリラになった彼を見て「てか別れよ」と別れを切り出す。

穂波は「どんなにアホでも天然でもあの顔やったから全て許せてたのに」と、隼人の内面はまったく評価していなかった。「イケメンじゃないなら付き合えへん」と、横断歩道を渡りはじめた穂波の後ろ姿を見送ることしかできない隼人だったが、その交差点にわき見運転のトラックが近づいていることに気づく。

ドライバーも気付き急ブレーキをかけるも、穂波にぶつかるのは避けられない――、そんな彼女を救ったのは、ゴリラのパワー全開の右ストレートだった。先ほど冷淡な態度をとったのに、身を挺してかばい「よかった お前に怪我なくて」と自分の身を案じる隼人の姿に、穂波も頬を薄く染め「ありがと…」と感謝を告げる。

すると、隼人の手の一部が、人間の肌に戻っていた。隼人は「この分だけ俺の中身を好きになったんや」と、自身が少し人の姿に戻った理由を“ゴリラの野生の勘”で直感。元に戻るため自分の中身を好きになってもらえるよう協力してくれと懇願する姿にさすがの穂波も折れるが、ゴリラの顔で満面の笑みを浮かべる隼人を見て早くも後悔するのだった。

■モヤモヤを吹き飛ばしたい…そんな時浮かんだ「ゴリラ」のパワフルさ
イケメンからゴリラという種を超えた変貌がインパクト大の1ページ目から始まるコメディ漫画。関西弁で掛け合う二人のやり取りがまるでボケとツッコミのようで笑えるとともに、「見た目」と「中身」について考えさせられる一面も含んだ作品だ。

ユーザーから「続きが気になる」「令和の美女と野獣」「台詞のテンポが最高です」とさまざまな感想が集まった本作。作者の千景さんは、制作当時自身の気持ちがモヤモヤしていたのが本作を描いたきっかけだと話す。詳しい制作経緯や、漫画で意識したポイントをインタビューした。

――イケメンからゴリラに変貌する出だしから掴まれる作品です。本作はどんなところから生まれたのでしょうか。

「当時、落ち込んでいたかくすぶっていたかで、気持ちがモヤモヤしていました。そのモヤモヤを晴らすために、何か勢いのあるお話が描きたいなと考えて浮かんだのが“ゴリラ”で……。ゴリラは『ウホッ』という字面だけでもう面白いですし、ゴリラの物理的にパワフルなところを描けば、私自身が元気になれるかもと思って描き始めました。今、この文章を打ちながら何言ってるんだろうと思っています」

――1ページ目が文句なしに美形だからこそ、ゴリラになった隼人の内面が映えます。描く上で意識したポイントは?

「素の外見はゴリラと真反対の方がインパクトがあるかなと思って、ベタは塗らずに儚い感じをイメージしました。でも、落書き漫画だと思って適当なところも多く、外見に言及するのは少し恥ずかしいです。

内面に関しては、今後ヒロインの女の子に中身を好きになっていってもらわなくちゃいけないので、とにかくいい人間を目指しました。それから、あまり物事を真剣に捉えないタイプの性格なのは、ゴリラ姿を受け入れたり、そのまま登校しようとしたり、拳で車を止められると信じて疑わない人間じゃないといけなかったからです。拳は無事です」

――本作を描く上でこだわった点や、これまでの作品とアプローチを変えた点はありますか?

「初っ端からずっとあり得ない展開なので、あんまり深く考えずに勢いだけでストーリーを進めたのは、他の作品と違うところかもしれません。こだわりは……、隼人のビリビリの制服と『しょんぼゴリィ』の擬態語でしょうか……」

――pixivコミック月例賞を受賞したほか、読者からは笑いとともに「続きが読みたい」という声も多く寄せられています。こうした反響への思いを教えてください。

「執筆終盤には『もうゴリラなんか描きたくない』と泣いていたので、続きは描けないという気持ちでいっぱいです。でも、お言葉自体は本当にありがたいです。コメントはすべて楽しく読ませていただいておりますが、『半分くらい戻った所でもうこれくらいでいいやってなりそう』というコメントは想像して笑ってしまいました」

――千景さんは個人制作で精力的に作表を発表されています。今後の創作活動について教えてください。

「個人的な趣味のひとつなので、今後もマイペースに創作をして、その都度なるようになればいいな、というスタンスで続けていくつもりです!よろしければ他の作品も見ていただけますと嬉しいです!」

取材協力:千景(@chikagetover)

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