嘘はつかない、けど思わせぶりがうまい男!?「いるよね~」「妙にリアル」漫画でも上手くいかない片思いに共感の嵐!!

  • 2023年2月9日
  • Walkerplus

好きな人の一言一言に一喜一憂するリアルな片思いが描かれているイララモモイ(@iroiro_kangae)さんの『付き合えなくていいのに』の第1巻が発売された。本作は、スマートフォン・PC向けマンガ配信サービス『サイコミ』で現在連載中の人気漫画で、Twitterに第1話を掲載したところ1.4万のいいねが集まっている。「エモい表紙と違う展開で、そのギャップが面白い」「今まで読んだ中でズバ抜けて現実すぎる漫画」などのコメントもある。同作はいわゆる王道の恋愛漫画とは違い、「もしかして、この先!?」という展開を裏切り、「現実ってこうだよね」と思わせる好きな人との絶妙な距離感を描いている。


■大学で元同級生と出会い!?共通の「バンド」で意気投合した2人は?
大学で出会いを求めていた主人公の清水えりこ。友達の美鈴とともに軽音部のサークルの新歓に参加する。そこで、中学時代に同級生だった北山くんと再会する。

北山くんは、えりこにとって単なる同級生ではなかった。中学時代に「指がきれいだね」と褒めてもらったことがあるのだ。えりこは、そんな些細な思い出を大切にしまっていた。

久しぶりの再会に思わず浮かれてしまうえりこ。「どんな音楽を聴くの?」という話の流れで、北山くんと同じインデーズバンドが好き、と言う共通点で2人は盛り上がる。

新歓の帰り道、インディーズバンドの聖地巡礼をしようと2人で歩く。中学時代「いいな」と思っていた北山くんと、2人で好きなバンドのことを話している。そんな状況に浮かれた。


そんな時、北山くんが「指長くてきれいすね」と、指を褒めてくれた。あの時と同じように指を褒められたことで、えりこは運命的なものを感じる。しかし、残念なことに、北山はえりこが同級生だったことすら覚えていないというリアルな第1話。

えりこは、北山と話す口実ができて嬉しい。その後、「もしかしたら脈ありかも?」と、時折思わせぶりな言葉をかけてくる北山くん。その度にえりこの思いは加速!しかし、片思いは「そうじゃないよね」という方向へ。リアルな片思いの描写に「わかりすぎる」と、多くの女性が共感を集めている。

■思いを寄せる相手に全く覚えられてないのに、舞い上がっちゃう女の子を描いた理由は?
ーー中学校の時にちょっといいなと思った男の子に再会する「運命的出会い」。全く男の側から覚えられてもいない、という恋に恋をする女の子を絶妙に描いていますが、このようなリアルな描写は取材されているのでしょうか?それとも経験談ですか?

この設定自体は、取材でも経験談でもないです。もともと、片思いをする女性の話が好きなので、思いを寄せる相手に全く覚えられてないのに舞い上がっちゃう女の子って可愛いよなと思いながら描いていました。

「中学の時の同級生と運命的に再会する」という設定自体は、サイコミの担当さんと相談しながら決めました。ちなみに「昔、同級生に指を褒められた」というエピソードは担当さんから提案してもらったものです。

ーー指を綺麗だと言ってくれた一言を大切な思い出として残してあるところなど、主人公は、あまり恋愛経験がないのでしょうか?

あまりないという設定にしています。

ーー胸キュンというより「実際の片思いってこうだよな」と思わせてくれます。幅広い読者層に読まれていますが、感想はいかがですか?

私自身は基本的に「可愛いなあ、この子たち」と思いながら描いているので、ちゃんとキュンキュンしてるのですが、リアリティがあると言ってもらえるのも、とても嬉しいです。自分の体験に重ねたり、完全なるフィクションとして楽しんだり、人それぞれの楽しみ方をしてもらえたらいいなと思います。

ーー本作を描くきっかけを教えてください。

そもそもはサイコミさんで連載のお話をいただいたのがきっかけです。そこから連載案を考えていき、片思いの話を描きたかったのと、私自身が現在学生で、担当さんも最近まで学生だった若い方なので、「リアリティが出せるかな」ということで、大学を舞台にした片思いの話(?)を作っていくことになりました。

ーー思わせぶりな北山くん。帯に書かれているように、クズなんでしょうか?今後の展開を言える範囲でいいので、お聞かせください。

本作の煽りが「なんで私は、クズばっか好きになっちゃうんだ??!」になっていますが、実際にクズかそうでないかは、読者の皆さんに考えていただきたいです。クズって、定義がすごく曖昧だと思うので…(笑)。私自身は、北山もすっごく可愛いやつだなと思っています。展開については、読んで確かめていただけたら嬉しいですね!

ーー本作の作成にあたり、見どころや裏話があれば、教えてください。

私の好きな片思いの話を描きつつ、問題提起もしていきたいし、笑わせるところは笑わせたいなと思っている欲張りな作品なので、そのあたりを楽しんでもらえたら嬉しいです!

えりこは北山とバンドを組んだことや同じインディーズバンドが好きな共通点から、もっと仲良くなろうと近づく。北山の絶妙な言葉の返しに喜んだり、鬱々としたり、妄想にひた走るえりこの姿に注目してほしい。



また、えりこの友達とのやり取りは、まるでギャグ漫画さながら。笑いあり、締め付けられる胸の痛みありー今後の展開が読めない!2人の続きはサイコミで読むことができる。

取材協力:イララモモイ(@iroiro_kangae)

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