臍の緒がついたまま捨てられていた子猫を保護猫として引き取り、「そよちゃん」と名付けた。猫が好きではなかった電気こうたろう(@gurigurisun)さんが、愛猫として天寿をまっとうするまでの日々を描いた「そよちゃん」を紹介する。
■そよ風の「そよちゃん」との10年間の日々を描く
元々猫に対してはいい思い出がなく、苦手意識を持っていた電気さん。そよちゃんのお世話をするようになって猫が好きになり、今では三匹の猫と暮らす日々。そんなそよちゃんとの出会いの話を優しいぼかしタッチで描いている。
そよちゃんはデパートのごみ箱の中に臍の緒がついた状態で、他の兄弟とともにビニール袋に入れられていた。恋人がそのうちの一匹を引き取り、「そよちゃん」と名付けたのが始まり。
電気さんがそよちゃんと出会ったのは、それから6年後。トイレの世話をすると仲良くなれると恋人に言われ、こまめにやるようになると本当に仲良くなれたという。苦手だった猫が好きになった。そよちゃんのおかげだった。
そよちゃんとの思い出は今でも蘇る。お腹の上で香箱座りをする姿、その上から上着のボタンを閉じるのが好きだった。そんなそよちゃんの重みや温もりを今でも覚えているという。
少しずつそよちゃんが動かなくなってきて、老いを感じるようになった。そよ風の「そよ」と名付けた猫は、ある晴れた日に中庭から戻ると亡くなっていた。そんな電気さんと愛猫の温かい日々を描いた作品に「飼っている猫を思い出して泣けた」「悲しいけど優しい、愛に溢れた作品」など1.3万いいねが届いている(2022年11月2日現在)。
画像提供:電気こうたろう(@gurigurisun)