古今東西、噂話や人づてに広がりいつしか全国的に認知されている「都市伝説」。中でも昭和に流行した「口裂け女」と、2000年代にネット発で定着した「八尺様」は特に有名な都市伝説だ。その新旧の怪異が、偶然出会ってしまったら？予想外の結末が描かれる短編漫画にTwitter上で反響が集まっている。
■痛恨のタゲ被り！八尺様と口裂け女の化学反応が面白い
コミックヴァルキリーで『ヤンキー悪役令嬢 転生天下唯我独尊』を連載中の漫画家、赤信号わたる(@GoAkashin)さん。話題を呼んでいるのは、赤信号さんが8月、自身のTwitterに投稿した「都市伝説ガールズ」だ。
ある夜、夜道を歩く一人の子供の前に現れた二人の女性。かたや、「私、綺麗？」と問いかけては大きく裂けた口を見せつけることで知られる「口裂け女」。かたや、「ぽぽぽ」という声を発し、気に入った子供をいずこかに連れ去ってしまう長身の「八尺様」。それぞれ子供を驚かせるために現れたが、まさかのバッティングとなってしまったのだった。
気まずさから、勢いターゲットの子供を譲るように迫る口裂け女。「あなたなんか…ただの長身美人じゃない！」と、怪異としては悪口、けれど褒め言葉を投げかけられた八尺様も、負けじと(？)「パッチリした目が綺麗で羨ましい！」と反論し、口論どころか意気投合。
しかも、ターゲットにしていた子供は実は両腕で歩く都市伝説「テケテケ」。何もかもが不発に終わった“おどろかし”だったが、三人の怪異は意気投合し、「ズッ友」となるのだった。
■想像膨らむ短編にSNSユーザーからの反応多数
同作は赤信号さんがAmazon Kindleの無料電子書籍として公開中の「赤信号わたるの漫画交差点【短編集】」に収録されている一作。
それぞれがホラー作品や怪談の主役足り得る都市伝説同士の出会いが、まさかの化学反応からハッピーエンドを迎える短編コメディに、Twitter上では1万8000件以上のいいねが集まる反響を呼んだ。読者からは「この話好き」「この発想はなかった」という反応のほか、「そこに呼んでもないのに100キロババァが」「都市伝説ならメリーさんもいけそう」といったさらなる都市伝説の登場を想像する声も多く寄せられた。
画像提供：赤信号わたる(@GoAkashin)
