誰もが特別な思いを持っているであろう、生まれ故郷に対する“ジモト愛”を語るインタビュー連載・アイドルWalker。今回はアイドルグループ・元「たこやきレインボー」の春名真依さんが登場。今年5月にラストライブを終え、グループを卒業した彼女に、生まれ育った大阪の街でインタビューを実施。思い入れのある中之島や天神橋筋商店街へ訪れ、街の魅力について語ってもらった。スイーツ片手にうれしそうな笑顔を浮かべる春名さんなど、地元ならではの柔らかな表情に注目！
■歩くだけで心を軽くしてくれて、頭の中も整理できる場所
――本日は、緑と水辺に囲まれた“水都大阪”を代表する中之島エリアでの撮影ですが、春名さんはよくこちらへ来られますか？
はい、実は私の定番のお散歩コースなんです。
――どんな時にお散歩されるんですか？
もともと歩くことが好きで。行き詰まっている時や悩んでいる時、自分の気持ちを整理したい時に、お散歩をします。一人でお散歩するようになったのは、コロナ禍になってからですね。ラジオや動画配信など、お話をする仕事が増えたタイミングでもあったので、歩きながら、お話する内容を考えるようになりました。お散歩しながらだと、頭の中が整理できるんですよね。
――なるほど。中之島は緑も水辺もあるので、気持ちいい場所ですよね。
そうですね。開放的で空気もきれいなので、気持ちがとっても落ち着くんです。考えごとをするにはピッタリな場所。歩くだけで心を軽くしてくれるので、すごく好きな街ですね。私のパワースポットの一つです。
■中之島にいると「一人じゃないんだ」って思えます
――中之島のお気に入りポイントはどこですか？
おしゃれなお店がたくさんありますよね。今回の撮影させていただいた「＆ISLAND 北浜店」もずっと行ってみたかった場所。オリジナルドリンクは、かわいくて写真映えもバッチリで、なにより美味しい！初めて来られてうれしかったです。
あとは、お散歩中によく人間観察をするんです。中之島は、仕事中のビジネスマンや女子会中の同年代の女性、ランニングをしている人とか、本当にいろんな人がそれぞれの過ごし方をされていて。この街にいるだけで「一人じゃないんだ」って思えますし、「みんなそれぞれの場所で頑張ってるんだな…私も頑張ろう！」って、励まされるんです。
――「一人じゃないんだ」とのことでしたが、グループ卒業でたくさん思い悩まれたこともあったかと思います。心境の変化はありましたか？
卒業後、自分の中で仕事に対する意識は大きく変わりました。感覚的には、強くなったなと思います。今まで約10年間のグループ活動を振り返れば、メンバーを頼っていたところもあって。個人活動がはじまるというタイミングで「今まで以上に責任感を持ってお仕事に取り組む」と、気持ちを入れ替えたことで覚悟が決まりました。
卒業した今、お芝居の仕事が増えましたが、これからは身長を活かしてモデルやタレント業など、トライできるものはすべて挑戦したい。「いろんな場面で求めてもらえる人になる」と決意してからは、ちょっとだけ強くなれたのかな？と思える場面が増えました。
■大阪はいろんな表情を持つ街の集合体！
――続いて、天神橋筋商店街へ移動しました。こちらも春名さんの特別な場所でしょうか？
そうですね。中之島が心を落ち着かせてくれる場所なら、天神橋筋商店街は元気をもらえる場所。私、人とお話したり、関わったりするのが好きなんです。商店街はいつも活気にあふれていて、お店の方もフレンドリーなので、お話するだけで元気になれちゃう。誰かと関わりたいと思う時はこの商店街で過ごしますね。
――撮影中もお店の方と楽しそうに話されているのが印象的でした。天神橋筋商店街のなかで、特に好きなスポットはありますか？
実はジオラマ鑑賞やミニチュア収集が趣味で。天神橋筋六丁目にある「大阪くらしの今昔館」には、江戸時代後期から昭和までの大阪の暮らしや町並みがジオラマ展示されていて、これがミニチュア好きにはたまらないんです！小学生の頃、社会見学で初めて来た時に楽しすぎて「何ここ!?」って、衝撃を受けました(笑)。ミニチュアがとっても精密なんです。この前も、ミニチュアに見惚れていたら、いつの間にか何時間も経っていて。きっと過ごそうと思えば、1日中でも過ごせます。
――まさに、春名さんのためのスポットですね。では初めて大阪に来る方に案内してあげたい場所はありますか？
どこがいいかな？好きな場所ばかりなので迷いますね…。でも、初めての大阪なら、好きな街の一つ、茶屋町周辺を案内してあげたいです。大阪のキタエリアって、場所によって顔が違いますよね。大阪駅周辺はビジネス街、ファッションビルが立ち並ぶ梅田周辺はトレンド発信の場所だったり。そのなかでも茶屋町って、特に緑が豊かなんですよね。まるで、都会のオアシスのようなところ。茶屋町から中崎町までのおしゃれな街並みを見ながら、おしゃべりをして歩くだけでも楽しいはず。
普段、休日は家族と過ごすことが多いんですが、いつも梅田から茶屋町を歩いて、中崎町へ向かうお決まりのコースがあるんです。訪れるたびに、新しいカフェがオープンしていたりと発見があるので、ぜひ茶屋町をおすすめしたいですね。家族や友達と過ごすなら茶屋町、一人の時間を大切にしたい時は中之島、おしゃべりしたい時は天神橋筋商店街のある天満と、その時の気分やシーンに合わせた過ごし方ができるのが大阪。いろんな表情を持つ街が集合しているのが魅力ですよね！
――最後に応援してくださっている皆さんへメッセージをお願いします！
応援してくださるファンの皆さまのおかげで、一つ一つの活動を楽しくさせてもらっているので本当に感謝しています。いつも支えてくださっているファンの方のためにも、いつか私を応援していることを自慢できるような存在になりたいと思います。こんな私でよければ、これからもついてきてください！
アイドル時代から変わらないかわいらしさに加え、芯の強い美しい女性へと成長し続ける春名さん。今後も新しい一面を見せてくれる彼女から目が離せない。
取材・文＝左近智子／撮影=booro
