「さぁ、寝るぞ！」と電気を消し、部屋が静まり返ると今まで気にならなかった音が気になってしまうという経験はないだろうか？今回は、夜中にキッチンから「カサカサ」という奇妙な音が聞こえてくるという一坊主(@konnamiraiwo)さんの「カサカサ」を紹介しよう。
■巧みな伏線が恐怖を倍増させる
一坊主(@konnamiraiwo)さんといえば、家のストックが充実している秘密の押し入れを見てしまった「開けないで」や電車のホームで視えてしまった霊との出会いを描いた「エニシサン」など、夏にぴったりのヒヤリとする話をお届けしてきた。今回も真夏のホラーシリーズ第3弾。一見ありそうなカサカサという「音」に注目した怖い話だ。
■真っ暗にすると聞こえてくる「カサカサ」音
寝ようとして部屋を真っ暗にしたところで「なぁ、起きてる？」と彼氏。隣に寝ている彼女に「何か聞こえない？」と同意を求めた。「これって家鳴りかな？」と彼が言うが、家鳴りとは家や家具が揺れ出す怪奇現象。しかし、現在では家の建材が軋むような「ドンとかパキッとする音」を指す。
だから家鳴りではないと否定する彼女。しかし、聞こえてくる音はかなり不快。いいようもない恐怖心が煽られ「お願い電気つけて！」と彼女が叫ぶ。
カサカサという音の正体について話し合う2人。「まさかゴキブリじゃないよね!?」と彼女が悲鳴をあげた。彼は仕方なく殺虫剤を持って、音の正体を確かめにキッチンへ向かう。
夜行性で暗くて狭い場所を好むといわれるゴキブリ。夏に活動が活発になるのは3～5月頃の繁殖期に仲間を増殖しているせいもある。カサカサという音が聞こえたら要注意！殺虫剤を片手に闘いを挑む彼の姿に、読者からは「怖っ！」「心臓がヒャッってなった」とコメントが届いている。
画像提供：一坊主(@konnamiraiwo)
