猫のコタツや妻のイクヨはん、亀のヨシオ、金魚のキンちゃんと仲良く暮らしている大塚くんは、漫画やイラストを描いたりしている“猫バカおじさん”――。「猫のコタツと大塚くん」は、温かい家族の日常を描いたエッセイ漫画だ。
ギスギスしがちなこんな時世にこそより光る、“ゆるゆる”なタッチとストーリーの持つぬくもりに心がなごむ。そんな魅力いっぱいの同作から今回は、妻・イクヨはんが、一生ものの買い物をしたエピソードをご紹介！作者の大塚さんに、その背景やコタツの様子を詳しく聞いてみた。
―― 以前の枕はどれくらいの期間使用していたんですか？
【大塚さん】低反発の枕を、おそらく5年以上は使っていたと思います。最近ではすっかりへたってしまい、“無反発”になっていました(笑)。
―― 新しく購入されたのはどんな枕ですか？
【大塚さん】使う人に合った高さや硬さなどに細かく設定してくれるオーダーメイドの枕です。購入後のメンテナンスもしてくれるそうで、対応してくださった店員さんは「一生もの」と何度も言っていました(笑)。この店員さんの営業能力がとても高くて、親切ないい人だったということもあり、分割払いで買ってしまいました。
―― そんな高級な“一生もの”の枕を、現在はコタツが占領しているんですね…(笑)。コタツがイクヨはんの枕で寝ることは、過去にもあったんですか？
【大塚さん】そうですね。コタツは時期によって寝る場所を変えるのですが、イクヨはんの頭の上の方を陣取って寝ることもありました。最近「首が痛い」と言っていたイクヨはんですが、原因は枕の劣化だけでなくコタツの影響もあったのでは…と思っています。というか、むしろコタツが原因だったのかも…？でも今回の漫画に描いたように、“魔法”を手に入れたようなのでもう大丈夫です(笑)。
―― コタツは新しい枕をとても気に入ったようですね。
【大塚さん】はい。以前はイクヨはんが隣にいるときにだけイクヨはんの枕で寝ることがありましたが、今はイクヨはんが不在でも昼夜問わずこの高級枕の上で寝ています。相当寝心地がいいのでしょうね(笑)。
―― コタツはほかにどんな場所で昼寝をしていますか？
【大塚さん】夏場はクーラーの風が直に当たらない、いい感じに涼しい場所を好みますね。あとは気候やコタツの気まぐれなどが重なって、家中のいろいろな場所で寝ています。最近は、物置になっている部屋のソファの上もコタツのお昼寝スポットになっています。少し前にたまたまソファの向きを90度変えたのですが、それがなぜかお気に召されたようで(笑)。
―― ちなみに、漫画に描いた“魔法”の正体をイクヨはんに伝える予定はありますか？
【大塚さん】言わないつもりでしたが…。今回の漫画を読まれたらバレてしまいますね(笑)。
―― 確かに(笑)。それで“魔法”が解けないことを祈ります…！
取材・文＝前田智恵美／取材協力＝大塚くん(Twitter：@KotatsuNekono)
