
子供のころから文字や絵で補足しながら会話を楽しみ、やがて伝えたいことを頭の中で反芻するうちにそれを漫画として描くようになったという、キタハタエミ(@emi_kitahata)さん。Instagramやpixivにて、エッセイ漫画などを公開している。
今回は、自身の不思議体験を描いた「雨なので仕事休みます(2話)」を紹介。友達と予定が合わずに暇を持て余したキタハタエミさんは、夏でもほんのりと涼しく、当時「セカンドハウス」と呼ぶほどお気に入りだった公園へ出かけることに。
公園のベンチで本を読んでいると、どこかから重たいトビラが開くような音が聞こえてくる。そのあと背後から視線を感じて振り返ると、白いワンピースを来た女の子が傾斜の強い崖に立っていた。「人様をじろじろ見るのもよくない」とキタハタエミさんはすぐに視線をそらしたものの、よく考えるとあの崖に人が立っているのはおかしい…。もう一度振り返るのだが、そこに女の子の姿はなかった。
次の瞬間、ケータイが鳴り出す。何事かと思いつつ電話に出ると、なんとほぼ諦めていた第一希望の会社からの内定の連絡!その後もおみくじで人生初の大吉を引いたり、不思議なきっかけで仕事の依頼が来たりと運に恵まれた出来事に遭遇したという。
あのときに見かけた女の子は、山の神様だったかもしれないし、ものすごく身体能力の高いだけの子供だったかもしれない…。それでもキタハタエミさんは、夏が来るたびにあの公園の葉陰のここちよさと、そこで出会った女の子のことを思い出すのだった。ちなみに後日調べたところ、その公園は有名な心霊スポットだったという…。
常識のモノサシでは正しく測れそうにない不思議体験。もしかすると心霊スポットとして有名なその公園は、キタハタエミさんにとってはパワースポットだったのかも?
画像提供:キタハタエミ(@emi_kitahata)