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【漫画】元気がないのに食べるふりをする小鳥。だからこそ毎日の体重測定が超重要!/トリ扱い説明書

  • 2022年7月22日
  • Walkerplus

コロナ禍でペットの需要が高まっている昨今。特に小鳥は見た目のかわいさと、「散歩をしなくていい」「犬や猫と違ってしつけがいらない」など手軽に飼えそうなイメージもあって、人気を博している。しかし、「鳴き声が大きい」「問題行動を起こすためトレーニングが必要」といったケースもあり、「思っていたのとは違う」との理由から、手放してしまう人もいるのだとか。

そこでウォーカープラスでは、小鳥を飼いたい人や飼い始めたばかりの人に知ってほしい知識や注意点を伝える「トリ扱い説明書」をスタート。3羽の小鳥と暮らす鳥野ニーナさん(@sinamomomomo)の漫画と、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生の監修&エッセイで、わかりやすくお届けする。

今回は、鳥さんのお世話について。飼い主は毎日どんなことを行っているのか、具体的に紹介する。


ブンチョウ2羽とセキセイインコ1羽と暮らす鳥野ニーナさん。朝はまずごはんと飲み水を交換し、ケージの敷き紙もフンをチェックしてから交換。放鳥や日光浴、水浴びなどをして過ごし、夜になるとケージにカバーをかけて寝かしつける。翌日まで鳥さんたちとは会えないため、「夜は少しさみしい」と思わず本音も飛び出した。

また鳥さんの爪切りも、大切なお世話のひとつ。ただし小型の鳥さんの爪を切るのは非常に困難なため、どうしても難しい場合は動物病院で切ってもらう方法も。ちなみに鳥野ニーナさんは旦那さんと2人がかりで切っているが、爪切りの直後は鳥さんに嫌われてしまうそう。

そして、毎朝行う鳥さんの体重測定は、元気かどうかを確認するうえで一番重要なことだという。体重でわかることや、測定のタイミングについて、「森下小鳥病院」の院長・寄崎まりを先生が詳しく教えてくれた。

■寄崎先生のエッセイ「毎日のお世話に欠かせない体重測り」
毎日鳥さんの状態を確認するために、一番重要なことはなんでしょう?

食欲でしょうか?実は鳥さんは食欲がなくても、食べているふりをします。「昨日から具合が悪いです」と病院に連れてこられた鳥さんが、実はすごく痩せてしまっているというケースは、診察しているとよくあります。

それでは便やおしっこの異常でしょうか?排泄物の観察はとても重要です。しかし、排泄物はある程度見慣れないと難しいため、初めて飼育する方には難易度が高いかもしれません。

しかし、ご安心ください。初心者の方でも、簡単に鳥さんの状態が推察できる方法があります。それは「体重測り」です。体重の変化は客観性のある数字として表れるので、誰にでもわかります。

■体重でどんなことがわかるの?
具合が悪くてもエサを食べているふりをするというのは、前述したとおりです。しかし、体重までは隠せません。実際に食べている量が減ると、体重は確実に減ります。例えば鳥さんをお迎えしたばかりの頃は、環境の変化によってエサを食べなくなることも。そんな時には獣医師が適正体重と許容できる体重を推測し、どれくらいエサを食べなくでも大丈夫かなど相談できます。

また、メスの鳥さんは卵を産んでしまうことがありますが、それも体重測定である程度予測できます。鳥さんは発情するだけで体重が増え、おなかに卵ができるとさらに体重が増加します。卵をたくさん産んでしまう鳥さんは、卵が詰まるなどのトラブルが起きることも。体重をコントロールすれば、卵を産まないように調節もできるのです。

■いつ体重を測ればいいの?
鳥さんは食道に「そのう」というエサをためる袋があるため、おなか一杯食べると体重がかなり変わってしまいます。そのため、体重測定のタイミングは、朝起こした直後でエサも水も入れる前が理想的です。もしどうしてもその時間帯に体重が測れないときは、一日の内でできるだけ同じ時間に測るようにしてください。体重はできるだけ毎日測りましょう。とくに換羽や産卵時、具合が悪いときなど、普段と様子が違うときには、必ず測定してください。

なお、おなかに何かできていたり、「そのう」にエサが停滞している場合は、体が痩せていても見せかけの体重は普段と変わらないこともあります。例え体重が同じでも、定期的に健康診断は受けてくださいね。

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