サイト内
ウェブ

【漫画】子宮がんになった妹が全摘を避けた理由。生命の存在が、また別の生命をもたらす力になる

  • 2022年6月15日
  • Walkerplus

看護師でありシングルマザーであるまゆんさん(@mayun4311)。自閉症スペクトラムがあり特別支援学級に在籍する小学6年生の息子・太郎くんとの暮らしを漫画にし、Instagramで配信。さまざまな出来事を、まゆんさんと太郎くんが一緒に乗り越えていく姿に共感の声が多く届いている。ウォーカープラスでは「自閉スペクトラム症の太郎とやさしい世界」と題し、連載をスタート。まゆんさん一家の何気ない日常を、描き下ろしの新作漫画と共に隔週でお届けする。
今回のテーマは「いろんな生命」。まゆんさんに当時の思いなどを聞きつつ紹介する。

■兄を亡くした上に、妹も…
まゆんさんの妹、はるんさんからメールが届いた。がんだという。

はるんさんは、子供が欲しいと子宮温存の選択をする。太郎君の存在に心を揺さぶられたのだ。

その後、はるんさんは無事出産。まゆんさんは生命が生命をつなぐ不思議、それぞれがそれぞれに生きようとすることの力強さに畏敬の念を抱く。

■出産後のはるんさんにはある変化が
はるんさんから初めてがんだと聞いた時、まゆんさんは「はるんが目の前からいなくなるのか?」と不安や絶望感に襲われたという。さらに、「全摘をしないという話を聞いた時、実際は漫画に描いているよりももっとたくさんの時間を使って、はるんと話しているんです。ばあばやじいじはほとんど口を出すことなく、私とはるんの話し合いの結果を待っていました。はるんの思いと、私たち家族の思いを伝え合いましたね」

最終的には、はるんさんの主張を受け入れた。「はるんの気持ちを尊重した形になります。ただ、家族の思いは伝えておかないと後で私たちが後悔するのでは、と思ったので気持ちだけは伝えました。はるんも兄を亡くしたつらさをわかっているので、私たちが心配する気持ちも十分に理解しての決断だったと思います」

はるんさんを子宮温存の選択へと導いた太郎君の存在。2人の仲のよさが印象的だ。「太郎は、幼いころからはるんとは仲良しなんです。私が『はるん』『はるん』と呼ぶので、太郎も同じ呼び方で呼ぶようになりました。太郎にとってはるんはよき話し相手。ドラえもん好きという共通点もあり、2人でそのことについて語り合ったりしています」

そして出産。まゆんさんから見て、出産前と出産後ではるんさんには大きな変化があった。「やはり母になったことですね。子供への愛が、日常でプラスになっていると思います。太郎に対しても、変わらずあたたかく接してくれるので、見ていてこっちがほっこりします」。はるんさんが自ら選択したからこそ実現した世界。生命の不思議な縁を感じずにはいられない。

取材・文=折笠隆

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.