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【漫画】登校再開以来、初めて学校で一日を過ごせた!クラスでの劇にも参加/「息子が学校に行けなくなった理由」

  • 2022年6月3日
  • Walkerplus

突然、学校に行けなくなった息子さんに関する体験を描いた漫画「息子が学校に行けなくなった理由」。花森はなさん(@hanamori_h)がSNSにアップしているこの作品が、同じような経験を持つ親などから共感の声を集めている。

■成績に反映されなくても、テストで自分の力を確かめたい
支援教室への登校を続けるうち、学年全体のプールの授業などにも少しずつ参加できるようになってきた息子さん。塾にも再び通い始めて勉強への意欲を見せるようになり、31話では学校のテストを受けたいと宣言する。「学校に行けなくなるまではオールAの成績を目指してがんばっていましたが、4年生の5月ごろからテストを受けられていなかったので、かなり気にしていました。テストを受けたいと言った時には成績はもう決まっていましたが、成績に反映されなくても、自分の中で納得したかったようです」

学校では花森さんと支援教室の担当であるY田先生の二人三脚で勉強を教え、塾でも懸命に取り組んだ息子さん。特別に受けたテストの結果は、80〜90点台と高得点ばかりだった。「普通教室で授業を受けられていなかったのに、とてもいい点数でした。でも、教室に入れていないと、どんなに勉強を頑張っても成績はBになるんです。どんなに頑張っても認めてもらえないということで、その後、だんだんと勉強から離れていくきっかけになってしまいました」

Y田先生も、息子さんの頑張りを認めてくれていたという。「息子のことをかなり評価してくれていて、その後、学校にまた行けなくなった時期も、勉強に関しては心配してないから、あとからでも取り返せるよと言ってくれていました」

■クラスではお楽しみ会が行われる。役者から裏方まで大活躍の息子さん
一方、普通学級の教室では、夏休み前にお楽しみ会が行われることに。息子さんもクラスメイトに誘われ、参加することになる。「最初はどうだろうと思っていましたが、以前、習っていた大太鼓で舞台に立ったこともあるし、このころは鍵盤ハーモニカをみんなの前で吹いていたし、人の前に立って何かをするのは、もともと苦ではないようです」

同じ班のU瀬くんが脚本を書いた劇で、息子さんは得意な鍵盤ハーモニカの演奏を任されたほか、さまざまな役割を担当。「4人の班なので、いろいろやっていました。劇では殺される役になり、人前でガッツリ演技していました。衣装もノリノリで作っていたし、紙粘土で小道具も手作りしていました」と楽しんでいたそう。

お楽しみ会の当日には、朝から放課後まで、すべての時間を学校で過ごすことができたという。「息子の行き渋りが始まった小3の終わり以来、初めてずっと学校にいることができました。私は劇をまさか全部できると思っていなくて、しんどくなっても周りの空気を壊さず退場できるように、ずっと廊下でスタンバイしていました。でもやりきりましたね。よかったです」と、花森さんもうれしそうに話してくれた。

しかし、この日をきっかけに、毎日付き添いをしていた花森さんが体調を崩してしまう事態に。だんだんと学校生活の楽しみを取り戻していく息子さんを、日々寄り添う母親の視点から描く「息子が学校に行けなくなった理由」。ウォーカープラスでは隔週で紹介していく予定なので、今後の展開を見守りたい。

取材・文=上田芽依(エフィール)

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