
水族館を愛するあまり「水族館が好きすぎて!」(KADOKAWA刊)というコミックエッセイを発売した、漫画家・まつおるか (@matsuorca524) さんによる連載。すみだ水族館のマゼランペンギンのうぶで濃密な恋愛模様を見守る飼育員に、“神”と呼ばれ全ペンギンから慕われる女性飼育員がいるという。
そんなすみだ水族館の飼育員たちは、マゼランペンギンたちを、日々見守り、観察している。その熱量でできたのが「すみだペンギン相関図」だ。本作を監修する飼育員の皆さんが、ペンギンにまつわる豆知識や飼育員の仕事事情を教えてくれた。
■全てのペンギンから好かれている(⁉)パーフェクト飼育員さん現る
――「すみだペンギン相関図」の中心にいらっしゃる飼育員の高嶋さん。「全羽と仲良しで“神”」と書いてありますね。 “神”と呼ばれているのはなぜでしょう?
「飼育員からの信頼はもちろん、全てのペンギンに好かれていて、自然と高嶋の周りにはペンギンが寄ってくるんですよ。佐藤は突かれてしまうのに(笑)。また、スキルも高く、左手で岩場の掃除をしながら、右手でペンギンを撫でていたり、ペンギンたちと鳴き交わしをしていることも。後輩の私たちには、マネできないスキルです」
――まさに“神”の領域…!
■常に未来を見据えている飼育員さん
――飼育員のお仕事って、“飼育する”だけではないということを教わりました。
「ありがとうございます。そうなんです、すみだ水族館の飼育員たちは、日々ペンギンたちにとってのベストな環境作り、ベストな接し方を考えていますね。5月ですみだ水族館は10周年を迎えますが、この先の10年をどう飼育していくか、この先もペンギンたちは幸せか、常に未来を見つめています」
飼育員一人一人が、ペンギンの将来を見つめ、たくさんの愛情を注いでいる。「すみだペンギン相関図」よりも濃いのは、飼育員の愛情なのかもしれない。