
自身が主人公のエッセイ漫画をTwitterに投稿している、をぎくぼ虫(@wogikubomushi)さん。当初は、身近に起きるおもしろい出来事を友達に伝えるために描いていた漫画だったが、髭にもじゃもじゃ頭という見た目も中身も濃いめなキャラクターがウケて、徐々にTwitterで注目されるように。今回は5月8日が「万引き防止の日」ということにちなんで、をぎくぼ虫さんの「万引き犯に間違えられた思い出」という実体験漫画を紹介したい。
それはまだ、をぎくぼ虫さんがアニメーターだった頃の話。待ちに待った休憩時間に同僚と近くの薬局へ行き、昼ご飯のために納豆を購入。レジ袋を断り納豆を持って店外へ行き、まだ買い物が終わらない同僚を待っていた。するとそこで、見知らぬおじさんに声をかけられる。「君…君…!わかってるよね?ね?」。
「何だ…この人」とパニックになっていると、ある事実に気づく。「万引き犯だと思われてるー!」。「いや、ちがいます…」と否定しても「違くないでしょ?」と詰め寄られる始末。「こんな事なら、袋をもらっとけばよかった」と激しく後悔した、をぎくぼ虫さん。
同僚に助けを求めようにもまだ買い物中だし、「このままじゃ、とんだ濡れ衣を着せられてしまう…!」。テンパり始めたその時、あることを思い出した‼「レシートがあった!」。レシートを見せ潔白を証明すると、おじさんは「うん…」とひとこと発しただけ。なんと、なんと…謝らない!
さすがに失礼だと感じて「あの~、一応謝ってくれませんか?」とお願いしたが、「いや…俺は警視庁の人間と繋がりがあって…」とよくわからない返しに、なんじゃそりゃ!その後も「謝ってください」と言うものの、謝らないというやりとりが続き、ついには友人が店から出てきたのでそのまま帰ることに。をぎくぼ虫さんが素敵なのは、その後のコマで、こんなに失礼なことをしたおじさんを擁護しているところ。さらに、数週間後にとある意外な場所でそのおじさんに会ったという爆笑のオチも見どころだ。
5月8日が「万引き防止の日」というのは、「5(ご)」+「8(よう)」で「御用(ごよう)」という語呂合わせから、あるセキュリティシステム会社が制定したのだそう。筆者の近所のスーパーでも万引きに困っているという話を聞くが、万引きは立派な「窃盗罪」。身近な犯罪だからこそ、こういった日を制定して、被害の減少につながるきっかけを作っているのだろう。
レジ袋有料化によって、袋に入れずに商品を持ち帰る人は近年さらに増えたのではないかと思うが、やはりエコバッグ持参は万引きと間違われないためにも重要かも!をぎくぼ虫さんのおもしろい漫画を楽しみながら、防犯意識も高めよう。
画像提供:をぎくぼ虫(@wogikubomushi)