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瀕死状態で横たわる仔猫を救った、奇跡の復活エピソード「仔猫を拾ったので」

  • 2022年1月12日
  • Walkerplus

仔猫を拾った時の様子から、現在までの成長の記録をほぼ毎日Twitterで発信する「仔猫を拾ったので」というアカウント。ハラハラドキドキの拾った日から、体調もすっかり安定してくる1ヶ月頃までの様子を、飼い主である@yukifuri0biyoriさん(以下、飼い主さん)に聞いてみた!


■まるで、しなびた冷たい茄子のようなフォルムだった
飼い主さんが仔猫(ティチャラくん)と出会ったのは、2018年4月19日の深夜23時頃。たまたま深夜に出かける用事があり外に出ると、家の前でなにやらミャーという鳴き声が。これは、と思った飼い主さんが辺りを探してみると、そこには黒い仔猫が横たわっていたという。

その時の状況について、飼い主さんは「はじめに見つけた時は、黒い何かの塊が落ちているのか?と思ったほど。よく見ると、生々しいへその緒がついたままの黒い仔猫だったのですが、産んだばかりの親猫が私が家からでてきたことに驚いてその子から離れてしまったのかもしれない!と、少し遠くから様子を見ていました。ですが、特に親猫が戻ってくる様子もなく、拾い上げてみると体がかなり冷たくなってしまっていて、これは待たずに早く拾ってあげても良かったかもしれないな…と思ったのを覚えています」と語る。

飼い主さんに拾われてひとまず室内に入ったティチャラくん。この時飼い主さんは“しなびた冷たい茄子みたいだな”と思うほどのぐったり感と体温の低さを感じていたため、まずは体の汚れを拭き、使い捨てカイロを使って体温の上昇を計ったという。

「とにかく体が冷たくて、このままではミルクをあげても低体温でうまく消化できず、もし下痢になってしまったらいよいよやばい状態だと判断して、火傷をしてしまわないようにタオルにカイロを包んで体を温めてあげました。その間にミルクを用意したのですが、夜中で仔猫用ミルクはどこにも売っておらず…。ペットケーキなどで豆乳が使用されていることもあるので、これでいけるだろうと、ひとまず調整豆乳を薄めて暖めて代用しました」

ミルクを上げる際、元気な仔猫なら口元に指を近づけるとチュパチュパと吸う動作をするが、ティチャラくんの場合は無反応。自力でミルクを飲むことができなかったため、医療用のカテーテルを使って給餌したそう。

■生後2週間ほどでつぶらな瞳がようやくお目見え
生まれたての仔猫は、自分でご飯を食べることも、自力での排泄もできないうえ、目も耳も開いていない状態。数時間置きのミルクや排泄の手伝いも必要なので、とにかく付きっきりのケアが大切だ。ティチャラくんの場合は、徐々に哺乳瓶からミルクを飲めるようになるものの、初めの頃は乳首を嫌がってジタバタ。しかし、自身のなかにある”ミルクポジション”に乳首がぴったりハマると一気に飲み干してしまうほど、元気な体にすくすくと育っていった。

そして、生後2週間前後で耳と目が開いてくるのだが、開きたての仔猫の目はキトンブルーという青い目をしていて、その後成長するにつれて本来の色に変化していくという。もしこれから生まれたばかりの仔猫を飼うのであれば、貴重な青い目の時期を見逃さないでおきたい。

3週目前後になるとヨロヨロしながらも少しずつ歩行できるようになり、ヘタッとしていた耳が徐々に立ち上がってきて、離乳食デビューもはじまる。すっかり元気になったティチャラくんは、お腹がいっぱいになるとゴロゴロと喉を鳴らしたりくつろいだりと、猫らしい生活を送れるようになった。

そんなティチャラくんとの暮らしや仔猫の成長過程について、飼い主さんは「まさか自分が仔猫を拾うことになるとは思ってもいなかったですね。拾った当日は夜間に亡くなってしまうかもと思っていたほど三途の川に首まで浸かっていたボーイもすくすく成長。仔猫の成長早見表のようなものを作りたいと思いツイッターに記録もつけはじめました。そして仔猫を拾った時になによりも大切なのは、なるべく早く病院に連れていくこと!給餌の仕方や排泄のことなど、細かく教えてくれるはずです」と話す。

九死に一生を得たティチャラくんも生後1ヶ月を迎えて伸び伸びと暮らしているが、まだまだ手のひらに乗るほどの小さな存在。大人の階段を登る、これからの成長も見届けていこう。


取材・分=鳥本明衣(glass)

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