
母を亡くした少年・小陽(こはる)が、動物の声が聞こえる義兄・真樹(まき)と暮らし、動物たちと触れ合いながら成長する姿を描いた漫画「こはる日和とアニマルボイス」(漫画雑誌「ASUKA」2018年2月号~2021年11月号で連載)が動物好きの間で話題になっている。12月24日には最終話が収録された7巻が発売され、動物好きはもちろん、漫画ファンの間で「癒やされる」「ほのぼのする」などの声のほか、早くも最終話を惜しむ声も。
この漫画は、北海道の函館が舞台となっており、“坂の町”として有名なことから「八幡坂」などの坂道や、地元発のハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」など、函館の美しい景色や人気スポットが随所で描かれていることも、見どころのひとつとなっている。
ウォーカープラス編集部では、そんな話題の漫画「こはる日和とアニマルボイス」について、作者の加藤えりこさんにインタビューを実施。数多くの動物が登場する“もっふもふな癒やされ漫画”が誕生した経緯や、たくさんの動物を描くことの難しさなど、漫画制作の舞台裏について話を聞いた。
――本作「こはる日和とアニマルボイス」の連載が決まるまでの経緯を教えてください
動物に癒やされたい漫画家と担当さんの世間話から始まりました。私がヒヨコ、金魚、ウサギ、リス、猫…と飼育経験があり、親戚も牛の牧場をしていて。兄が獣医さんと仕事をしているというのも、動物漫画を描くきっかけになったと思います。
――この作品を描く際に難しい点はどこでしょうか?また、気を付けていることは何でしょうか?
難しい点は、動物がとにかくいっぱい出てきて、その動物が「その他大勢」のモブではなく、ひとりひとり個性があるところです(描いていて楽しい所でもあります)。また、「動物を飼うのは楽しいことだけじゃなくて、大変なこともある。責任がある」ということを描くようにしています。
――この漫画には、本当にたくさんの動物たちが登場しますね。加藤先生が特に好きな動物や飼っているペットについて教えてください。
私は柴犬が大好きです!しかし連載前は飼っていませんでした。でも、単行本の1巻を描き終えるときに、とうとう我慢ができなくなって柴犬をお迎えしたくなりました。でもなぜか一目ぼれしてお迎えしたのはポメラニアンです。もうすぐ4歳の男の子の「らいち」といいます。おかげでポメラニアンの作画がやけに良くなりました。
――登場する動物たちは、どの子もそれぞれ強めの個性を持っていますが、キャラ設定する際にはどのようにして固めていってるのでしょうか?
その子たちが普段どんな生活をしているのかな…飼い主さんは優しい人かな、甘やかしすぎてしまう人かな…なんて思いながら描いています。その動物本来の特徴や性格(おだやか、好奇心旺盛など)も反映させます。
――なかでも、加藤先生お気に入りの動物キャラを教えてください。
柴犬とポメラニアンは殿堂入りしているとして、ジャックラッセルテリアの「バウアー」は一番最初のキャラ表で作ったアニマルなので、思い入れがあります。
――函館が舞台ですが、背景などの景色はすべて実在するところを描いているのでしょうか?
実在する景色と実在しない景色があります。
――その背景を描き起こす際に気を付けていることやこだわっている点はありますか?
実際にある景色は、現地に行って写真を撮ったものを描き起こしています。広く知られている有名な風景と、地元の方しか知らないような何気ない風景、どちらも描くようにしています。
――貴重なお話をありがとうございました!
「ASUKA」1月号から続編「こはるの空とアニマルライフ」がはじまり、今後も函館の景色とかわいいモフモフたちから目が離せなくなりそうだ。