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リアルすぎる指先サイズのテイクアウトメニュー!「コロナ禍だからこそ、目で楽しめる作品を」

  • 2021年11月23日
  • Walkerplus

各地で展覧会も開かれ、ブームの兆しを見せるミニチュアアートの世界。コロナ禍において、その人気はさらに急増したように思える。今回は「リアルすぎる」と評判を集めている、人気ミニチュア作家shibazukeparipari(@shibazukepari)さんの作品を紹介。コロナ禍における創作について語ってもらった。

■コロナ禍における制作への変化
――以前インタビューした際には、題材選びは作りたいものを作っているとおっしゃっていましたが、その後も題材選びの基準は変わらないでしょうか?

【shibazukeparipari】はい。作りたいものを心が満足するまで作っています。

――コロナ禍において、ミニチュア制作に対する変化はありましたか?

【shibazukeparipari】ミニチュア制作は家の中で楽しめるものなので、外出できないことへのストレスなどは感じず、制作に対してもこれまでとあまり変わりありませんでした。

ただ、作品を見た方から「コロナ禍で外出や外食が儘ならない中、目で楽しめる」といったお言葉をいただいた時は、とてもうれしく励みになりました。

■「外食が出来ない今、食べたい」との声も
――2020年春〜現在に至るまでに制作することの多かったジャンルはありますか?

【shibazukeparipari】コロナ禍を意識して、「わっぱ弁当」や「テイクアウトのもの」を多く作成しました。また、作品をアップした際に「外食ができない今、食べたい」「旅行に行きたい」というコメントをいただき、私自身も深く頷きました。

――お気に入りの作品はどれでしょう?

【shibazukeparipari】真夏に作った「春 舟盛り」です。真鯛やサザエの捌き方や盛り付けを勉強し、粘土で同じように作って盛り付けました。

調べるうちに天然と養殖の違いを知り、天然のつもりで鯛の鼻の穴を四つ開けたり、真鯛の尾のふちを黒くしたり、ボタン海老のほっぺには白い斑点をつけたりと、細かいところにもこだわっています。

【shibazukeparipari】それから、「ぬか漬け」は実際に私が作っているぬか漬けを参考に、ミニチュアにした作品です。

本物とミニチュアを比較した撮影も楽しかったです。自分がぬか床を育てる時に使う材料、あら塩や米ぬかなど、袋ものも作りました。手に取った方が開封して楽しめるよう、中身が見える別の透明な袋に入れたりして、とてもワクワクしましたね。

「春 舟盛り」と「ぬか漬け」は、見てくださった方からの反響も大きかったです。どちらも日本料理ですが、舟盛りに関しては海外の方からの反応もありました。

【shibazukeparipari】1/12スケールのミニチュアを先に作ってから、本物の朝ごはんをマネして作り、一緒に撮影したりもしました。お漬物のミニチュアを作った流れで、同じものをチョイスしようと思いました。

■「時間に追われず、思うまま制作したい」
――今後の目標(作ってみたいもの)と、これからの活動予定について教えてください。

【shibazukeparipari】今年、テディベアのグラスアイ(ガラスを溶かして成形する)を制作したり、金属ワイヤーをハンダ付けしたりしたのですが、数をこなすことで上達するものなどを、もっとじっくり極めたいと思っています。

ただ、そう思いつつやっぱり作りたいものを自由に作ってしまうのかなと…。私は時間や期限に追われて制作することが苦手なので、イベント等にも参加していません。これまでと変わらず、“自分が思うまま”を大切に制作していきたいです。



取材・文=於ありさ

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