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杉野遥亮「黒木華は僕の姉ちゃん」、ドラマの魅力は姉弟のユーモラスな掛け合い

  • 2021年10月9日
  • Walkerplus

ドラマ「直ちゃんは小学三年生」、「東京怪奇酒」(ともにテレビ東京)や、映画『東京リベンジャーズ』などの話題作に出演している杉野遥亮。2021年6月に上演された自身初となる舞台「夜への長い旅路」を経て、俳優としてめきめきと頭角を現している。

現在、Amazon Prime Videoで配信中の益田ミリ原作のドラマ「僕の姉ちゃん」では黒木華とタッグを組み、姉弟のユーモラスな掛け合いを見せる。そんな彼が、本作の撮影秘話や自身の恋愛観などについて、率直に語ってくれた。

■いろいろなものをインプットする時期を過ごした20代前半
――杉野さんは、今回演じている順平との共通点はありますか?

【杉野遥亮】順平くらいの23~24歳の頃は「自分の軸」がまだできていなくて、とにかくインプットの時期でした。スポンジみたいにいろいろなものを吸収しようともがいている彼の姿に、あの頃の自分と重なるものがありました。

――杉野さんの「自分の軸」は見つかったのでしょうか?

【杉野遥亮】今は見つかったと言えると思います。このドラマの撮影を終えたあと、舞台「夜への長い旅路」があったのですが、その影響も大きかったように思います。役者としての指標が見えてきたというか、それにつれて、僕自身の軸も見つかった気がします。

前と変わったところは、自分の意見に自信をもって、はっきりと相手に言えるようになったところ。昔は相手の受け取り方を気にして話したりしていたけど、今はシンプルに自分の意見を伝えられるようになりました。余計なものがそぎ落とされて、自然と必要なものだけが自分に残った気がします。

――順平は一方的に同僚の吉岡君にライバル心を抱き、意識していますが、杉野さんにもそういった相手は現在いますか?

【杉野遥亮】実をいうとひとりいます。同年代で同業の方で、話したこともないような人なんですが。でも、本当に一方的に僕が気にしているだけで、名前を出すのも失礼な気がするので具体的には言えません(笑)。

■杉野遥亮にとっての理想の女性像とは?
――劇中では、黒木華さん演じる姉のちはる、順平が恋心を抱く同僚の美穂子(久保田紗友)、上司の東海林(平岩紙)といったタイプの違う3人の女性が登場します。この中に杉野さんの好みのタイプの女性はいますか?

【杉野遥亮】正直言うと、全員ちょっと嫌かなぁ(笑)。嫌というと失礼だし、ここが気になるって言っちゃうと粗探しみたいで失礼なんですが…。単純に僕のタイプというか、付き合うんだったらっていう意味では、もっとフラットな人がいいですね。

3人ともそれぞれ表と裏があるというか、二面性があると思うんです。強そうに見える人が実はもろかったり、一見かわいそうに感じる人が実はしたたかだったり…そういう強弱が魅力的な女性もいると思いますが、僕の場合は感情の波を一定に保てる、精神的に大人な女性に憧れます。

――では、杉野さんにとっての理想のお姉さんとはどんな人ですか?

【杉野遥亮】一緒にバカなことができる人がいいです。本音が言い合える関係がいいから、順平とちはるみたいな関係って憧れます。ただ、僕は助けてもらうばかりじゃなくて、相手のことをちゃんと支えたいと思うので、もしもお姉ちゃんがいたら、頼もしい弟でありたいです。

――杉野さんには弟さんがいらっしゃいますが、まさにそういう関係性なんでしょうか?

【杉野遥亮】このドラマと、そのあとの舞台の仕事も家族の物語だったので、自然と弟との関係性を改めて見つめ直しました。そうすると、やっぱり僕はどこかで「弟よりは経験値高くいたい」とか、意地というかプライドが捨てきれてないところがあるのかなって気が付いたんです。

でも、兄の自分が思うよりも弟ってずっと大人なのかもしれない。だから、これからは自分の弱い部分もちゃんと見せて、本音が言い合える関係にしていきたいと思っています。

――順平は事細かにちはるに恋の相談をしていますが、杉野さんもそういうタイプですか?

【杉野遥亮】そうですね。信頼できる人がひとりいるので、その人にはなんでも話します。親友と呼べるような、自分のことを本当に思ってくれている人には相談します。

――逆に、相手の相談はよく受けるほうですか?

【杉野遥亮】僕は、恋愛相談はほとんど受けたことないです。恋愛相談って難しいですよね。ふたりの関係は結局そのふたりにしかわからないし。迷っている人に対して背中を押すひと言くらいなら渡せるかもしれないけど、結局決めるのは本人だからなぁ。どちらにしても他人の色恋沙汰に積極的に介入するタイプではないと思います。

――順平がちはるに相談事をもちかけるのはもっぱらダイニングで、姉弟の掛け合いが繰り広げられますね。撮影はいかがでしたか?

【杉野遥亮】監督がとても空間作りにこだわっていて、衣装やセットも美術さんが手間暇をかけた、とても味のあるロケセットになっていました。

ダイニングでは、大体ちはるが何かを食べていて、そこに順平が絡んでいくパターンになっているんですが、黒木さんが本当においしそうにご飯を食べるので、撮影中ずっとうらやましかったです。映像で見ても「姉ちゃんはいつも、うまそうなもん食べていていいな」と思いました(笑)。

■印象的だったロケ地は心霊スポット「悪い気があるところはなんとなく感じちゃう」
――今作の一軒家はロケセットだったんですね。杉野さんはこれまで出演されたテレ東のドラマでもいろいろなロケ地に行かれたと思いますが、印象的だったロケ地はありますか?

【杉野遥亮】心霊話にまつわるスポットを巡る「東京怪奇酒」のロケ地は、だいたい嫌な感じがしましたよ(笑)。少し霊感があるというか、悪い気があるところはなんとなく感じちゃうんです。ちょっと気分が悪くなったりしたところもありました。

――地の気を感じやすいタイプなんですね。では、新型コロナウイルスが収束したら行ってみたい場所についても教えてください。

【杉野遥亮】スペインです!新型コロナウイルスが流行する直前に番組の企画で行って、少しだけ生活していたんです。サグラダ・ファミリアの目の前に住んでるおじいちゃんとおばあちゃんにまた会いたいな。国内だったら沖縄がいいですね。行ったことはないけど、山よりは海派なので!バナナボートなどのマリンスポーツをしたいです。アクティビティを思う存分楽しみたいです。

撮影=大塚秀美
取材・文=AK

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