SNSやブログで、ひとり暮らしの日常漫画やオリジナルキャラクターの4コマ漫画を配信しているかるめさん(@karume_life)。暮らしの中で思ったことや気付いたことをコミカルに描き、読者からは「私も同じことしてました！」や「おもしろすぎ」「期待を裏切らないオチ最高」など共感の声が多く届いている。
今回はかるめさんにインタビューし、漫画制作のことや読者からの反響などを聞いてみた。
■想像以上の反響でうれしいコメントが続々
埼玉生まれ埼玉育ち、フリーのイラストレーターとして活動しているかるめさん。昔から日常で起こったおもしろいことや楽しかったことを記録するのが好きで、約2年前から漫画の投稿をスタート。「イラストや漫画で表現して、多くの方に楽しんでいただけたらと思い投稿を始めました」とかるめさん。
最近の投稿の中では、ありとあらゆる食べ物の端っこ部分が好きすぎて描いた「食べ物の『端っこ』の魔力」に2万以上のいいねが付き、想像以上の反響だったという。同じ“端っこ好き”の読者から「こんな食べ物の端っこが好き」というコメントがたくさん寄せられ、かるめさんは「『あ～わかる～！』と一人でニヤニヤしていました(笑)」。
そのほか、待ち合わせしている相手と会った時の男女のテンションの違いを描いた作品や、いつも飲み物を少しだけ残してしまう話「ちょい残し常習犯」、“低糖質”の食品は油断して食べすぎてしまうという「あのマークは敵か味方か」など、思わず共感せずにはいられない話ばかりだ。
「『あのマークは敵か味方か』を投稿した時、『自然食のバイキングで食べすぎて、焼肉定食を食べた方が体に良さそうと旦那に言われた』というコメントをいただき、体に良くても食べすぎたら元も子もないよなと笑ってしまいました」
■体験談を漫画にするも、ネタ切れになることも
かるめさんの漫画は、シンプルなのに表情豊かでわかりやすく、感情移入しやすいのが魅力。工夫していることを聞くと、「文章は長すぎず、できるだけイラストだけで表現できるよう心掛けています。題材や表現はなるべく誰も不快にならないようなものにと気を付けています」。
漫画は全てかるめさんの体験談だそうで、「生活の中で気付いたことや、友達との会話でおもしろかったことをメモに書き出して漫画にしています。食べることが大好きなので、どうしても食事とダイエット関連の話が増えてしまいます(笑)」と話す。
ただ、ネタが思いつかず切羽詰まることもあるそうで、「ネタが思いつかない時に現れた救世主」のように、思いがけない出会いから生まれた作品も。「おばあちゃんが話しかけてくれたので、心の中でガッツポーズしていました。話している最中も、この話ネタになるな…と考えてしまい、少し申し訳なかったです…」とかるめさん。
今後の目標は、「旅行が好きなので、さまざまな観光地へ行って旅行漫画を描いて、コロナで窮地に立たされている観光業界に少しでも貢献できたらと思っています。また、おいしいものを見付けて食レポ漫画を描いたり、料理のレシピをイラストで描いたり、食に関する活動も幅広くしていきたいです」と語ってくれた。
まだまだ自粛が余儀なくされる世の中だが、老若男女が共感しあえるかるめさんの漫画は、おうち時間をより充実させてくれそうだ。
取材・文＝重藤歩美(関西ウォーカー編集部)
