口頭で伝えれば何気ない言葉でも、表情や雰囲気が見えない文章でのやり取りでは躊躇してしまう……。そんな時、ついつい頼りがちな符号とは？テキストメッセージにまつわる漫画がTwitter上で共感を呼んでいる。
作者は「ついったーさん」(KADOKAWA)を手掛けたツキギ(@tukigi246)さん。ツキギさんは自身の日常を描いた漫画を「#ツキギの日常」というハッシュタグをつけてTwitterに投稿しており、7月16日に投稿された「びっくりマークを付けないと落ち着かない」という漫画が話題となった。
Twitterの返信で「ありがとうございます」の一言を送ろうとするツキギさん。だが、感嘆符や顔文字もないままではそっけなく見えるのではないかと不安にかられてしまう。そんな時、ツキギさんが頼りにしているのが「！」マーク。つけるだけで、一気に文章が柔らかく見えると多用しているのだという。付ければ付けるほど楽しくなり「ありがとうございます！！！！！！！！！！！！！！！」と、もはや元の文章より感嘆符の方が多くなってもそのまま送信することもあるのだとか。
この投稿には2.4万件以上のいいねとともに、「よかった！自分だけじゃなかった！！」「めっちゃ分かります！！！」「 びっくりマークないとすっごい怒ってる感じになるから、多用しまくってる！！！！！！！！」と大量の感嘆符をつけて共感する声がコメント欄に寄せられた。
■このうれしさを伝えたい！！！感嘆符に託す思いとは
面白さや反応を狙わず、漫画の練習としてスピーディーに自身の「わざわざ人に伝える必要もないような日常」を描いているというツキギさん。今回の反響には「マイノリティだと思っていたので、投稿するまで共感は得られないだろうと思っていたのですが、こんなに『ぼくも』『わたしも』というお声を頂いてびっくりしました…！これからは自信をもって『！』を使っていけそうです！」と驚いた様子。
ツキギさんはTwitterでリプライをもらった時によく「！」マークを使うと言い、「漫画の感想を頂いた際、語彙がないので『ありがとうございます！』しか出ないことが多々あるのですが、ありきたりの返し文句すぎてこのうれしさが伝わらないのでは？というときに大量の『！』をつけたりします！」と、その理由を話す。
一方、他人から感嘆符なしのメッセージが送られてきた時は「ケースによっては『怒らせたのかな……』と不安になることがあります。ただ、あくまで『！』を使うか使わないかは人それぞれであり思い込みで相手の心を探るのも失礼に当たると思い、なるべく気にしないようにしています。ただ、反してこちらは一方的に『！』を送ったりします(笑)」と、「！」マークをつけがちな人の受け取り方を教えてくれた。
今後は「#ツキギの日常」で得た成果を活かして新しい作品を始めることが目標だと語るツキギさん。「本シリーズは習慣として続けていくかもしれません」ということなので、気になった人は作者のTwitterなどをぜひ追いかけてみては。
取材協力：ツキギ(@tukigi246)さん
