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元HKT48兒玉遥「“自分が女優をしているんだな”っていうのを実感できる舞台」

  • 2021年7月7日
  • Walkerplus

6月24日から新宿・紀伊國屋ホールにて開幕する予定だった舞台『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン 復讐のアバンチュール』が新型コロナウイルスの影響を受け、全公演中止となった。

つかこうへい氏の代表作『熱海殺人事件』を新たな演出で上演する本作で、演じるヒロインの婦人警官・水野朋子役の稽古に励んでいた、元HKT48の兒玉遥に公演前に行ったインタビューを公開します!(インタビューは6月7日に実施)


――昨年初めてこの舞台に出演されて、コロナ禍ということもあり、千秋楽が早まってしまいました。今年、再演が決まったときの思いを聞かせてください。

【兒玉遥】この1年は、コロナ禍で芝居をやりたい気持ちが発散できなくて悶々としてました。ですので、すごくいいタイミングで再演のお話をいただいて、「全部出しきろう!やりきろう!」という気持ちになりました。お芝居のなかでも、本格的な舞台ですし、「自分が女優をしているんだな」っていうのを実感できる作品ですので、また出演できると思うとすごいうれしいです。

――再演の経験も初めてだとは思いますが、どんな感じですか?

【兒玉遥】なかなかないことだと思いますし、前回と同じメンバーの4人で演じられるのもうれしいです。再演と言っても、内容がちょっと変わったりしているんです。一度観た人もまた違った楽しみ方ができると思います。今年上演して、皆さんがおもしろいと思ってくだされば、3年目、4年目と再々演を繰り返し、ずっとパワーアップさせていきたいなと思っているくらい、この作品が大好きです。

――いい作品に出会えたということですね。前回の稽古前のインタビューでは、台詞量が多くて頭に入るか心配だと話されていましたが、今回は再演ということで安心感が違いますか?

【兒玉遥】あの後、実際に稽古に入ってみると、思っていたより台詞って覚えられるんだなって思って自信がつきましたね。前回は初めて演じるということで、自分もどんな感覚になるのかわからなかったし、お芝居もどの程度自分が演じたらいいのかっていうのが何にもわからなくて、すごい戸惑いながら稽古を進めていたという感じでした。

今回は再演ということで、解放感のある作品ではないんですけど、自分のなかですべて解放してやれる、もっとこの先に何かあるというのがわかった上で、演じることができます。すべてをオープンにして、挑むことができているから、すごく楽しみながら稽古もできていると思います。

――再演は、すべて頭と身体に入った状態で演じられるということで怖さはもうないですか?

【兒玉遥】多少はあります!稽古初日は、みんなで覚えているかどうかを、最初から最後まで流してみたんですけど、それがドキドキしちゃって。でも、思っていたより演じることができて、あれだけやっていたら、身体に染み付いているんだと思いました。完璧ではないんですけど、つかこうへいさん節の台詞をしっかりと話すこともできました。

――演じる水野朋子は、どんなキャラクターですか?

【兒玉遥】部長の愛人です。私は水野みたいに10年間、同じ人を愛した経験がないので、リスペクトしてます!10年間ずっと部長に恋して連れ添っているんですけど、振り向いてもらえない相手を10年も思い続けられるのかなって。ちょっと想像がつかないですね。女性である水野が持っている感情とかは理解できます。その感情が、大きいか少ないかの違いはあるかもしれませんが共感できます。

――私生活では、飽きっぽいほうですか?それとも好きになったことは続けられるほうですか?

【兒玉遥】好奇心は旺盛なほうなので、いろんなことにチャレンジはしたいんですけど、飽きるとすぐに次にいっちゃうって感じです(笑)。ヨガとか読書とか、日記とか、好きなことは続けてますね。ハマると長いとは思います。すごい行動的で自分からアクティブに動く時と、何もしたくなくてずっとインドアな時と、すごいムラがあります。結構、極端なんですよね。

――役柄が憑依するタイプですか?

【兒玉遥】憑依というよりは、監督さんや演出家さんが言っていた「この人はこんな役」というのを理解してから、演じるタイプなので、ロジカルにお芝居をしています。お芝居を始めてまだ2年目で、憑依できるほどその域に届いていないのかなって思います。プライベートの自分にはあんまり自信がないので、役柄を演じるときは、自分自身を消して演じたいと思っています。

――この作品の一番の見どころを教えてください。

【兒玉遥】登場人物一人ひとりに、信念だとか愛するものがあって、その人への思いに向かって一生懸命、全員が全力でいるところが見どころだと思います。

捜査室という設定で、事件を明かそうとしているんですけど、一人ひとりの目的が違うから、初めて観た人は、ストーリーが展開しすぎて、難しいかもしれません。水野だったら、部長を愛する思いから、こういう行動をするんだという考察を深めていくと、おもしろいんじゃないかなって思います。

――観る側もいろいろ考えながら観なくてはいけませんね。

【兒玉遥】はい。めっちゃ頭を使うと思います。最初は絶対に理解するぞって意気込むとよくないかもしれません。柔軟にフラットにさらっと、内容を押さえようぐらいの気持ちで1回目を観て、もう1回。ですから2回は観ないといけないと思います(笑)。歌とか殺陣とかもいっぱい入ってくるんです!超楽しい舞台であることは保証しますが、情報が多すぎて、混乱しちゃうと思います。

――男性キャスト3名に女性キャストひとりで出演されていますが、どんな感じですか?

【兒玉遥】男女は、全然意識しないで演じられています!

――では、最後にメッセージをお願いします。

【兒玉遥】配信とかもありますが、やっぱり舞台は、生で観て、その呼吸だったり、汗だとか、俳優たちのパワーを直に感じられるものだと思いますので、ぜひたくさんの方に足を運んでいただきたいと思います。『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン 復讐のアバンチュール』は一度観たら必ずハマります!

※インタビューは6月7日に実施。全公演中止となっています

撮影・取材・文=野木原晃一

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