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【漫画】母の日に特攻服を着た娘。「良い親孝行」「世界一平和な家族」と絶賛の声が!

  • 2021年6月5日
  • Walkerplus

不穏そうな話シリーズのほか、読み切りの漫画をTwitterに投稿している漫画家の立葵(たちあおい・@hiyokobeya)さん。ギャグ要素がありながらもほっこりするオチの作品が多く、読む人を幸せな気分にしてくれるのが魅力だ。今回は立葵さんにインタビューし、漫画を投稿し始めたきっかけや不穏そうな話シリーズへの思いを聞いてみた。

■不良少年のギャップにやられる不穏そうな話
2017年に少女漫画雑誌でデビューした立葵さん。その時は別の名義だったそうで、今の立葵として連載をスタートしたのは2019年からだそう。

「専門学校時代に友人から『好きな絵を投稿するアカウントを作ってみれば?私見てみたい』と言ってもらえたことがうれしくて、立葵名義でTwitterを始めました。少女漫画家としてデビューした際に、少女漫画では描けない『本当に自分が描きたい漫画』を鬱憤ばらし的に描き始めたのが、漫画を投稿するきっかけになりました」

さまざまな創作漫画を投稿するなかで、人気なのが不穏そうな話シリーズ。一見、不良みたいな少年たちが、実は「心優しすぎるやろ」とツッコみたくなるほどいい子たちという話だ。

「『なにがなんでも幸せにしてやる!』というモットーと、『ギャップのある不良が好き』という私の趣味を掛け合わせたのが、このシリーズの始まりです。不良あるあるや世の中の問題を、どうしたら幸せな話にできるだろうと考えて作ることが多いですね」

シリーズの元となった「パン買ってこいよ」は、作品の1枚目ではいかにも悪そうな男子生徒たちが一人の男子生徒に向かって「パン買って来いよ」「俺は食後のプリンで」「じゃあ俺はジュース」と言っている。イジメ?パシリか…?と思って2枚目を見てみると、実は悪そうな男子生徒たちはお弁当の中身を全部ぶちまけてしまった男子生徒を助けようとしていたのだ。お弁当をダメにした男子生徒と同じように、読んでいるこちらも「こいつら優しすぎる…」と感極まってしまう。

「森、河合、谷倉の3人はシリーズの初めから登場しているのですが、実はどんなキャラクターにしようかまだ探っている途中でして…。最初は、みんなワルっぽいけどとにかく良い奴で、オカン気質な苦労人や子供っぽい、妹思いなど、漠然とした設定だけでした。これからどんどん確立していきたいです」

■意外性が読者を引き付ける
最近、Twitterで話題になったのが「母の日に」。母の日に特攻服を着た娘を見て、「きゃあぁぁぁっっ」と叫ぶ母。グレた娘に発狂しているのかと思いきや、次のページでは「カメラ持ってきて!!!」と感動していて、その理由がまさかでおもしろい。読者からは「良い親孝行」「世界一平和な家族」など絶賛の声が寄せられ、8万近くのいいねが付いた。

「私が実際に母から『母の日に母の日漫画を描いてほしい』とお願いされて描いたものです」と、立葵さん自身の親孝行でもある作品だったようだ。

また、過去には20万いいねを超えた作品もあり、その一つ「少女漫画でよくあるやつ」は、立葵さんが初めて“バズり”を経験した話という。

「少女漫画雑誌で執筆していた時、『どうしてライバルキャラと主人公は仲良くできないのか…』と思い描いた作品です。担当してくれていた編集部にバレたくなくて、絵柄を変えて描いていた思い出があります」と、当時のエピソードも語ってくれた。

そのほか、「可哀想な話」や「帰ったら嫁の姿が見えなかった」「これも青春」など、いい意味で裏切られる漫画をたくさん生み出し続ける立葵さんは、「まだまだ描きたいものがたくさんあるので、描くスピードを上げていろんなお話をみなさんと共有したいです!これからも『これ、おもしろくない!?』というノリで描いた漫画を投稿していくので、何かプラスな感情になっていただけたらうれしいです」と話す。

これからも“萌える”要素たっぷりの漫画で、悶絶級の癒しと裏切りを与え続けてほしい。

取材・文=重藤歩美(関西ウォーカー編集部)

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