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「明るい私の仮面かぶれてるよね…?」元アルコール依存症OLがマンガで描く毎朝飲酒して出勤した日々

  • 2021年5月28日
  • Walkerplus

にほんブログ村「コミックエッセイ」ランキングでTOP10に入るなど人気を博している、元アルコール依存症のアラサーOL・かどなしまるさん(「お酒がないと××できません」/@marukadonashi)。新卒で入った会社で人間関係に悩み、「ダメだ」とわかっていながらも、お酒を飲んでから出勤するようになってしまったという。その体験記を新たに描き下ろしてもらったマンガをウォーカープラスで連載中。職場で居心地が悪くなっていった頃を描く第10話の掲載に合わせ、当時の心境を振り返る。

ーー朝から飲酒をして出社していても「自分はアルコール依存症ではない」と思っていたんでしょうか?

非常識だなとは思っていました。頑張れば飲まない方を選択できるけど、自分の未熟さから社会的なルールを破ってまでも心の安定を優先するために飲んでしまうだけだ、気概がないから前向きな気持ちになるまでちょっとお酒の力を借りているだけだ、と。心の底から飲みたいと感じているわけではなく、手が震えるほど欲しているわけでもないから「依存症まではいっていない」と思っていました。

私の想像するアルコール依存症と自分自身にギャップがあったんだと思います。飲む以外選択肢がなくて、とにかく大容量の焼酎ボトルとか、手消毒のアルコールでも飲み干すみたいな…お酒ならなんでもどんな種類のものでも飲むのが、私のアルコール依存症のイメージでした。量はそこそこだし、お酒の種類は選ぶし、依存症と呼ぶには足りない中途半端な飲み方だと思っていました。

ーー飲酒しながら職場にいる時は、「そんな冷たい目で見ないで」という思いがあったとのことですが、お酒を飲んでいることで必要以上に不安になってしまっていた部分はありましたか?

「テンションが上がりすぎて不自然じゃなかったかな?」とか「フラついて見えてないか」とか「お酒が入っていることがバレているんじゃないか」とふと思い、取り返しのつかないことをしていると不安で爆発しそうになることが度々ありました。「顔色悪いね」とか「体調大丈夫?」など心配された時は100%飲酒していることがバレてしまった、社会人失格の烙印が消えない、と絶望したり、いやまだバレているか分からない…と大丈夫な要因を探したりして、愚かにも心も頭も忙しかったです。

ーーカウンセリングの際にお酒に置き換えるものとして「恋」を挙げていましたが、これまでの恋の経験などから出た言葉でしたか?

カウンセリングを受けた時は年齢=彼氏いない歴でした。なので実際の経験から出た言葉というよりはファンタジーを夢想するような心地から出た言葉です。実際に恋をしたことがないので、少女漫画とか読んで憧れを持っていて、見たことない世界が開けるような魔法みたく、恋の力は想像を超えた何かがあるんじゃないか、とこじらせた妄想でもありました。

取材協力:かどなしまる(「お酒がないと××できません」/@marukadonashi)

※飲酒の際は、食物をとりながら、自身にとって適切な量をゆっくりとお楽しみください。自分で飲酒の量やタイミングをコントロールできず、お悩みの場合は、専門の医療機関を受診してください。
※20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。


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