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AKB48向井地美音 「メンバーってすごく自分の支えになっていたんだなと改めて気づかされた」

  • 2021年5月31日
  • Walkerplus

6月10日(木)から新宿・紀伊國屋ホールにて開幕する舞台『新・熱海殺人事件』に出演する向井地美音(AKB48)。つかこうへい氏の代表作『熱海殺人事件』を新たな演出で上演する本作で、ヒロインの婦人警官・水野朋子役を元乃木坂46の能條愛未とWキャストで演じる。伝説とも呼ばれる名作に挑戦する思いを聞いた。
――まずは、本作への出演が決まったときの思いから聞かせてください。

【向井地美音】私はこれまでAKB48のメンバーがいない舞台への出演がなかったので、お話をいただいたときは「私で大丈夫かな」と。しかも、周りの皆さんは演技経験が豊富な方ばかりなので、不安な気持ちでいっぱいでした。でも、これまでAKB48の先輩方も出演されていた作品だったので、新しい自分に出会いたい!と思って挑戦することにしました。
――実際、稽古に入っていかがですか。

【向井地美音】周りの皆さんについていくのに必死で。お芝居のお手本をたくさん見せてもらっている感じです。出演するキャストの6人中、3人が以前もこの作品を演じたことがある方で、稽古初日から台本なしでセリフを全部言えちゃうという感じだったので、まずそれに衝撃を受けて。もっと頑張らないといけないなと、かなり気合が入りました。
――演じる水野朋子は、どんなキャラクターですか。

【向井地美音】水野という役柄は、もともと大人っぽいキャラクターなんですけど、今回は能條(愛未)さんとのWキャストということもあり、私のバージョンは子供っぽい水野になっています。演出の中江(功)さんには、「もっと子供っぽくしてほしい」と言われるときもあるくらい。今まで『熱海殺人事件』を観たことのある方にも、また別の水野を感じてもらえるのかなと思っています。
――稽古のなかで、一番大変さを感じる部分はどこですか。

【向井地美音】やっぱりセリフのスピード感。会話劇というか、スピーディーなセリフの応酬が見どころの作品なので、皆さんの速さについていくのが大変です。セリフに気を取られると、セリフ以外の感情や動きに意識が向かなくなってしまうので、全部が同時進行できていないところが今の課題です。
――特にここを観てほしいというシーンは?

【向井地美音】後半、事件の被害者アイコに扮するシーンです。普段の日常生活では出さないような感情の起伏を持って爆発させるシーンで、お稽古でも特にそこに力を入れて頑張っているので、注目してほしいなと思います。
そのシーンは、自分と重なるところも少ないし、役に共感しているわけじゃないんですけど、演じているとなぜかすごく感情が高ぶってしまって。役に少し入り込めているのかなと感じられるところでもあるんです。
――憑依型と言われる俳優さんもいらっしゃいますが、向井地さんもそのタイプでしょうか。

【向井地美音】いや、そこはまだ全然!今はただガムシャラにやっているだけなので、もうちょっと意識がクリアになってきたら分かるのかなと思います。

――向井地さんが思う舞台の魅力とは、どんなものですか。

【向井地美音】同じ演目でも、その日限り、1回限りのものを目撃できるところかなぁ。あと、やっぱり目の前にお客様がいるというパワー。稽古場でやるものと本番、舞台上でやるものとでは全然違うので。客席からいただいたパワーを、その場の演技で返すことができるのが舞台の良さなのかなと思います。
――では、最後にメッセージをお願いします。

【向井地美音】今回、自分が初めてAKB48のメンバーがいない舞台に立つことになって、メンバーってすごく自分の支えになっていたんだなと改めて気づかされました。みんな応援してくれて「観に行くよ」と言ってくれていますし、ファンの方も期待してくれていると思うので、ちゃんとした姿を見せられるように頑張ります。
あと、Wキャストのチーム制での上演になりますが、能條さんが演じるのはセクシーで大人っぽい水野。私のほうは子供っぽいロリ水野(笑)と、完全に違う個性で演出をつけてくださったので、ぜひ両方の水野を観ていただけたらうれしいです。演じる私たちもセリフは同じだけど、別の役をやっているような感覚なので、きっと皆さんにもその違いを楽しんでいただけると思います。

取材・文=野木原晃一

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