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【漫画】読んだら自転車に乗りたくなること間違いなし!コミックエッセイ「おりたたみ自転車はじめました」が話題

  • 2021年4月19日
  • Walkerplus

新型コロナウイルスの影響で今年もおでかけが難しくなりそうなゴールデンウィーク。そこでウォーカープラスでは、出かけられなくてもおうちで旅行やおでかけ気分に浸れる漫画を特集。今回紹介するのは、2月26日に発売された星井さえこさんの「おりたたみ自転車はじめました」(KADOKAWA)だ。

ひょんなことからおりたたみ自転車に興味を持った主人公・さえこが、近所を巡るお手軽サイクリングから本格的な輪行(電車や船などの公共交通機関に自転車を載せて移動する旅)まで、さまざまな場所を旅する様子をまとめたコミックエッセイだ。かわいらしい絵柄と写真も織り交ぜた独特の構成で、自転車の楽しみ方を描いている。漫画としての面白さはもちろん、おりたたみ自転車の選び方や、はじめてみたい人に向けたお悩み相談など、入門編としても充実の内容となっている。

コロナ禍でもできる手近な運動としても脚光を浴びているサイクリング。そこで今回は、作者の星井さんに自転車の魅力をインタビューした。

■自分が初心者の頃知りたかったことを漫画に
――星井さんがおりたたみ自転車をはじめたきっかけを教えてください。

「最初は、公園でおりたたみ自転車を持ったおしゃれな人に憧れたのがきっかけです。それと自分の部屋のスペースの問題で、ロードバイクやクロスバイクだと置く場所がなかったのですが、おりたたみ自転車なら畳んでしまえるので、自分の使い方にもちょうどぴったりだったんです」

――おりたたみ自転車でのサイクリングを題材に漫画を描き始めたのは。

私は自転車旅のウェブサイトを運営していて、その延長で漫画を描き始めました。もともと絵を描くのは好きだったんですけど、漫画は自転車関係がはじめてです。自転車の輪行って、たとえば『自転車を折りたたんで、電車に乗せて、降りた先でサイクリング』といった時系列になってくると思うのですが、それを一枚の絵で説明しようとするといまいち分かりづらくて。漫画だったら輪行についてもっと臨場感を持って伝えられるかなと思ったのがきっかけです」

――最初から入門編として描かれていたんですね。伝えるにあたってどんな部分を意識して描かれたのでしょうか。

「これから自転車旅をはじめたいという人に自分が一番伝えたかった部分は、実際に輪行に出かけた時どんな場面で困ったり、どういうところで周囲に気を配るべきかという情報でした。たとえば『電車に乗る時は先頭や一番後ろの車両が空いている』だとか、『通勤ラッシュは避ける』といった具体的な部分です。私自身がはじめた頃に知りたかったことでもあるので、そこは分かりやすくなるようにしました。俯瞰で上から見るような構図も取り入れたりして工夫しています」

――入門編だと細かいところが見落とされがちってこと、ありますよね。

「私もはじめて自転車を電車に乗せるのせる時、『自転車っていつ袋に入れたらいいの?』って悩んだんですよ。駅の中に入ってから畳むのか、その前に畳むのか……って。一度でも経験のある方なら分かることでも、はじめてだと結構悩ましいんですよね」

■行きたくなったら即予約、星井さんの自転車ライフ

――星井さんはどのくらいのペースでサイクリングをされているんですか?

「買い物などで毎日自転車には乗っていますが、旅に出るとしたらやはり休日ですね。コロナ以前は月に一回ぐらいのペースで遠出していたと思います。『電車に乗って遠くに行きたいな』とか、『運動したいぞ』って感じたら自転車にがっつり乗るって感じです」

――遠出をするぞと決めた時、行き先はどうやって選ぶのでしょうか。

「普段から行きたいところリストをグーグルマップ上に作っていまして、その中から選んでいくような感じです。その中から何を基準に選ぶかはその時々によるんですけど、私の場合だと、Twitterで誰かが『行ってきたよ』という報告や、旅先の写真を見かけて『すごくいいなあ』って思ったらその場ですぐさま予約することも多いです(笑)。輪行なので新幹線か飛行機で行きやすい場所のことが多いですが、気になった場所が自転車で行けると分かったら結構行っています」

――ちなみに、これまで自転車旅で訪れた先で一番印象深かったところはどこでしたか?

「これは間違いなく、しまなみ海道です!書籍の中でもしめくくりのお話として描いていますが、遠方でしっかり自転車に乗る最初の旅だったので思い出深いです」

走っている時はもちろん、途中途中に立ち寄ったスポットもとにかく景色が素晴らしくて。サイクリングロードって川や海に沿って作られていることが多くて、走りやすいんですけど景色が単調になりがちでもあるんです。しまなみ海道は島伝いに走っているので、それぞれの島や島を結ぶ橋、アップダウンもあって、それぞれのシーンで絶景が楽しめるのが他にはなかなかない魅力じゃないかなって思います」

――漫画でもしまなみ海道の光景が魅力的に描かれていて、行ってみたくなります。

「ぜひぜひ!車だと一時間ぐらいで通り抜けられる道だと思うのですが、自転車旅ならじっくりと楽しめると思いますよ」

■近所巡りも楽しい自転車、コロナ禍だからこその発見も

――とは言え、コロナ禍でなかなか遠出は難しい状況が続いています。星井さんにも影響は大きかったですか?
「そうですね。やっぱり遠方への移動を控えるムードがあるので、最近は輪行はしていないです。その分、ちょっと遠くのスーパーまで足を伸ばしてみたり、お昼に一回りしてみたり、遠出をしない代わりに近所の道に詳しくなりました(笑)。密を避けた運動という意味では、自転車っていい運動のツールだなと感じました」

――近所を一回りするようになって、新たな発見もありそうですね。
「あ、ありました!この間、近くにすごく大きな木があるのを見つけて、そこまで行ってみるという旅をしてみまして。片道20分ぐらいのサイクリングでしたが、家の近くでも結構楽しめるんだなあって、あらためて思いました」

――コロナ禍が落ち着いた後、ぜひ行ってみたいスポットはありますか?

「伊豆大島です。大島はサイクリングスポットとして有名なんですが、船なら個室があるので密も避けられますし、夜中に船で東京を出発して、次の日の朝に伊豆大島に到着できるのも魅力的です。仕事終わりに船に乗って、休日は朝から目いっぱいサイクリングを楽しむというのをやってみたいです。大島が楽しかったら今度は伊豆諸島の他の島にも行ってみたいですね」

■本格的じゃなくても楽しい「趣味の自転車」

――本作で自転車に興味を持った人に、星井さんが一番伝えたいのはどんなことですか。
「自転車に乗る趣味といっても、たとえばロードバイクみたいに必ずしも本格的になりすぎる必要はないと思っています。街中でちょっと面白いものを見つけるとか、長い距離は電車で移動してしまって、着いた先でちょこっと自転車に乗って楽しむとか、普通のママチャリで走ってみるとか、がっつりじゃなくても趣味の自転車は楽しいよってことを伝えたいですね」

――最後にずばり、星井さんにとって自転車の魅力とは?
「自分の足で移動することと、風を切って進むことの気持ちよさだと思います。自分の足で行きたい場所までたどり着いたってことに達成感がありますし、自転車はその自分の力を最大限に活かしてくれるのが魅力です」

コロナ禍でも楽しめる自転車。漫画を読んだら、走ってみたくなること間違いなしだ。

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