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「他人は感情を乱す敵だ!」元アルコール依存症OLがマンガで描く、何をするにも“準備酒”をしていた理由

  • 2021年3月7日
  • Walkerplus

にほんブログ村「コミックエッセイ」ランキングでTOP10に入るなど人気を博している、元アルコール依存症のアラサーOL・かどなしまるさん(「お酒がないと××できません」/@marukadonashi)。新卒で入った会社で人間関係に悩まされ、「ダメだ」とわかっていながらも、お酒を飲んでから出勤するようになってしまったという。その体験記を新たに描き下ろしてもらったマンガをウォーカープラスで連載中。日常生活の中でも、苦手なことに向き合うために“準備酒”をする様子が描かれる第4話の掲載に合わせ、当時の体験を振り返る。

――働きはじめる前から、ひとりでお酒を飲む習慣はありましたか?

「なかったです。飲み会にお金をかけるよりも、マンガや本を買いたいと思っていました。家でもなんとなく飲むということはなくて、月に一度、『今日は祝日だからソロパーティーをしよう』というふうに決めて、マンガとお酒を準備して楽しむということがあるかないかくらいでしたね」

――「宅配の受け取りの前にお酒を飲んでしまう」というエピソードには驚きました。

「私にとって宅配の受け取りとは、少し大げさにいえば『知らない男性が部屋にやってくる』『しかも、(時間指定とはいえ)いつ来るか明確にはわからない』という一大イベントでした。緊張しながら今か今かと待ち構えて、チャイムの音に跳ね上がるくらいびっくりしてしまうので、お酒を飲んで少しでもリラックスしようとしたんです」

「ただ、宅配便が苦手なのは一人暮らしをはじめた頃からですが、当時はお酒で過緊張をほぐそうとは思いませんでした。お酒を飲んでから出勤するようになってしまった延長線上で、ほかの苦手なことに向き合うときにも“お酒を使う”ようになったんです」

――今回のマンガで描かれた“美容室あるある”のような体験には、共感する人も多いのではないかと思いました。

「美容師さんってお仕事柄、外見しかり話し方しかり、ものすごくおしゃれじゃないですか。そんな人だらけの空間にいると、自分が場違いな気がして居心地が悪くなってきてしまうんです。なので、思いつきでふらっと訪れるなんてことはできず、“美容室に行くため”に精一杯めかしこんでから行きます」

「美容師さんの『このあと、どこか行くの?』みたいな質問、よくあるじゃないですか。あれって、『美容室に行くのは用事のついでか、デートや飲み会などの楽しみな予定の前』というような “陽キャ”な感覚が前提にあると思っていて。そこにもうついていけず、すぐに恥ずかしくなってきてしまうんですよね…」

――マンガで描かれた以外に、「こんなありえないシーンで飲んでしまった」というエピソードはありますか。

「婚活パーティーですね。今思い出してもマナー違反はなはだしいです。種類によっては、街コンみたいに飲食しながらというところもあったのですが、それ以外の会でもお酒を飲んでから行ってしまっていました」

――最近の趣味や好きなことを教えてください。

「読書とYouTubeを見ることです。最近、特に『才能があって、かつ楽しそうな人』の動画を見ていると、心の底から感動が沸き上がってきます。好きだからやっているというのがにじみ出ていると、見ているほうにも同じ熱量が伝わってくる気がして、パワーをもらえるんです。『うらやましい、私もあんなふうに「楽しい」「好き」という気持ちを人に伝えたい』と、モチベーションにもなりますね」

――日々を前向きに生きていくために、心がけていることはありますか。

「何かにつまづいたときは、まず『考え方を変えよう』と思うようにしています。例えば、職場で意地悪な態度を取ってくる人がいたとして、顔色をうかがって機嫌をとろうとしても、相手は簡単には変わらないし、自分は嫌な気持ちのままですよね。それよりも、考え方や捉え方を変えて、『これも給料の一部、毎度あり』とか『つらくてしょうがない人なんだろうな、きっと』と思えたほうがずっといい。ふにゃふにゃのメタモン(ポケモンに登場するキャラクター)になってやればいい、くらいに考えています(笑)」

「嫌な気持ちになっても、基本、角が立つことは言わない。でも腹に据えかねるときは遠慮なく言ってやればいい、その選択権は全部私が持っているんだと思えば、何かつらいことがあっても少し前向きに生きられる気がします」

取材協力:かどなしまる(「お酒がないと××できません」/@marukadonashi)

※飲酒の際は、食物をとりながら、自身にとって適切な量をゆっくりとお楽しみください。自分で飲酒の量やタイミングをコントロールできず、お悩みの場合は、専門の医療機関を受診してください。
※20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。


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