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NMB48・村瀬紗英の卒業コンサートをレポート!「ずっと私のそばにいて」

  • 2021年1月12日
  • Walkerplus

NMB48・村瀬紗英の卒業を記念した「村瀬紗英卒業コンサート~Happy Saepy Ending~」が、2020年12月14日に大阪・オリックス劇場で開催された。今回は「ポッター平井の激推しアイドル!」番外編として、その模様をレポート!

■メンバーが語る村瀬紗英の魅力

村瀬は2011年6月に2期生として加入(当時14歳)。ファッションアプリ「WEAR」では74万人以上のフォロワーを獲得し、アパレルブランド「ANDGEEBEE(アンジービー)」のプロデュースを手掛けるなど、ファッションアイコンとしても活躍中の彼女ゆえ、会場には女性ファンも多数。

18時35分開演。エキゾチックな赤い衣装に身を包み、ソロ曲『イミフ』や『美しき者』などをパフォーマンスする村瀬からは、圧倒的な女帝感が漂う。

「こうして卒業コンサートを開催できて、本当にうれしいです。皆さん、ありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝えると、ステージにお笑いコンビのすゑひろがりずが登場!村瀬とはテレビ番組『いたくろむらせのオンとオフ』で共演中だが、街ぶらロケが中心の番組のため、村瀬のことは「基本、オフしか知らない。初めてオン(歌って踊っている姿)を見たけど、すごいやん!」と、大興奮の2人。村瀬も「来てくださって、おめでたい感じになりましたね」と、笑顔を見せる。

ステージに残った川上千尋・泉綾乃・梅山恋和・山本望叶の4人は、村瀬の尊敬しているところを語る。

山本「キレイでかわいくてスタイルも抜群なんですけど、性格は気さくで、そのギャップに萌えています。あの顔で喋ったらおもしろいって、反則ですよ」

泉「劇場公演で同じユニットをやらせていただいた時に、見せ方がうますぎて、圧倒されました。流し目とかがすごく色っぽくて」

梅山「クールな感じなのに、喋ってみると笑顔がかわいくて、女神様みたいと思いました」

川上「私が『難波鉄砲隊其之九のメンバーに立候補するかどうか悩んでいる』と紗英さんに言ったら、『ちっひーは偉い。立候補するだけで偉いんだよ』って言われて、すごいいい人やなぁって(笑)」

■「PRODUCE48」のオーディションが自信の源に

ユニットコーナーでかわいさとかっこよさを見せつけた後、村瀬が2年前に参加した、日韓同時放送の公開オーディション番組「PRODUCE48」を振り返るインタビュー映像が流れる。

村瀬「5か月ぐらい合宿で韓国に行っていたんですけど、言葉や練習の仕方が全く違った限られた時間のなかで、どうやったら自分をアピールできるのかを考えるようになりました。PRODUCE48のオーディションを受けに行くのは勇気がいることだったんですけど、それをきっかけにアイドルのことをあまり知らなかった方も興味を持ってくれたり、今でも韓国のファンの方が応援してくれていたりするので、一歩踏み出せて良かったです。自分のやりたいことや表現したいことに挑戦してみようという気持ちにもなったし、自分をアピールすることで自信が持てるようになりました」

そして、「PRODUCE48選抜」名義でリリースされた思い出の楽曲『わかりやすくてごめん』を、同じくオーディションに参加した白間美瑠、加藤夕夏とともにパフォーマンス。韓国での合宿で磨きをかけた歌とダンスで観客を魅了した。

■卒業した谷川愛梨・三田麻央・矢倉楓子が登場!

続いて、旧チームM「RESET」公演でのユニット曲『心の端のソファー』を卒業生ゲストの谷川愛梨、三田麻央と披露!2人のサプライズ登場に、会場は大盛り上がり。間奏で谷川は「今日は呼んでくれてありがとう!」、三田は「2人で迎えに来たで~!」と、同期の村瀬の卒業を祝福した。

吉田朱里、太田夢莉、渋谷凪咲との女子力選抜ユニット「Queentet」のコンサートの映像企画として生まれた、渋谷とのラジオ番組「なぎさえラジオ」が復活!お互いの好きなところを語り合った。

渋谷「さえ様はめちゃくちゃ優しくて、人の悪口を絶対言わないし、私が失敗しても優しく包み込んでくださるんですよ。見た目もですけど、心もこんなに美しい人と出会ったことがないです。大好き!」

村瀬「それは凪咲の人柄がそうさせているんやと思う。凪咲がいつも優しくしてくれているから、そういう時でも優しくできる。凪咲は人をイジるのがうまくて、怒られているのに全然聞いていなかったりとか、凪咲を観察するのが好き。癒される」

さらに2017年の「AKB48グループ ユニットじゃんけん大会」に、同期の矢倉楓子と組んだ「ふぅさえ」で出場し、準優勝を果たした時の映像も。勝ち進めたのは矢倉のおかげで、村瀬は見守っていただけだったという部分をクローズアップされ、会場が爆笑に包まれた後、卒業生ゲストとして矢倉楓子が登場。その準優勝の特典として獲得した、ふぅさえのオリジナル曲『あばたもえくぼもふくわうち』を披露した。矢倉は「私もここ(オリックス劇場)で卒業コンサートをさせていただいたんですけど、その時以来、2年半ぶりに披露できて感動しました!」と、感慨深げに語った。

■卒業スピーチで語った母への想い「いつまでもずっと1番の憧れの人」

ユニットコーナーが終わり、5曲続けてパフォーマンスして本編が終了。アンコールで、村瀬のオーディションから卒業発表までの9年半の軌跡がスライドショー形式で紹介された後、スパンコールが輝くドレスで村瀬が登場。ゆっくりと語り始める。

村瀬「今になってやっと卒業することを肌で感じています。私が卒業発表してから、『アイドルになってくれてありがとう』と、たくさんの方が言ってくださいました。私はNMB48に出会うまで、自分がアイドルをしている姿なんて想像したこともなかったし、NMB48に入った当初は、自分が鏡の前で歌ったり踊ったりする姿を見ることさえも恥ずかしがっていました。でも表現することの大切さと楽しさを知って、9年半があっという間に眩しく過ぎていきました。

『アイドルになってくれてありがとう』。この言葉で私はアイドルになって、NMB48になって本当に良かったなって思ったし、改めてアイドルという職業の素晴らしさを感じました。皆さんと出会えたことで『夢は夢のままでいい』と思っていた私が、『今、自分が何をしたいのか』『夢や目標は何なのか』をこうして口に出して伝えてもいいんだなと思えるようになりました。今日もこうしてアイドル最後の夢だった、想像していたよりもずっとずっと素敵すぎるコンサートをすることができました。こんな状況のなか、なんとか成功させようと万全の対策をとって、私のためにいろいろ考えてくれて、すごく愛を感じて胸がいっぱいです。

私は2期生の初日公演の時は1番後ろの1番端っこで踊っていたし、初めて選抜メンバーに選ばれるまでに4年かかったけど、今の自分に自信が持てるようになったのは、いつもそばで支えてくれた皆さんがいたからです。次の人生でもっともっと活躍していけるように、まだまだ楽しませるのでこれからもずっと私のそばにいてください。

そして最後に、大好きなイケメンのお父さん、かわいい弟、いつも私が家に行くとうれしそうな顔をして待っていてくれるおじいちゃん、いつも気にかけてくれて私の1番のファンでいてくれるおばあちゃん、愉快な従兄弟たち、そして、私が高校3年生の時に天国に行ったお母さん。強くて芯があって、美人で明るくて、いつまでもずっと私の1番の憧れの人です。病院からもよくコンサートに来てくれていて、私が前のポジションに行くたびに喜んでくれていました。今の活動もきっとそばで喜んでくれていると思います。大好きなお母さん。お母さんがいなければ、今私はここにいないので、次の人生に踏み出すこの瞬間、この瞬間だけは皆さんにも、私には素敵なお母さんがいたんだよということを知ってもらえたらうれしいなと思いました。

みんなの自慢になれるように、紗英はがんばります。応援してください!ここまで成長させてくれて、本当にありがとうございました!私は胸を張ってNMB48を卒業します。私の9年半のたくさんの結晶が皆さんに届きますように…」

卒業スピーチの後は、想いを込めて『結晶』を熱唱。大好きなお母さんも、愛娘の姿をきっとそばで見守ってくれていたに違いない。

『夕陽を見ているか?』では、センターで歌う村瀬の隣にメンバーが次々と集まってくる。村瀬は涙を浮かべながら、メンバーとの別れを惜しんだ。

『タンポポの決心』では、キャプテンの小嶋花梨から「ここでサプライズがあります!」と発表され、驚く村瀬。各メンバーとファンから、村瀬への愛にあふれたメッセージがステージ後方のスクリーンに映し出される。村瀬は「何かサプライズないんかなぁって思ってた(笑)。ほんまにうれしい!」と、密かに期待していたサプライズに大喜び。最後は『正義の味方じゃないヒーロー』を明るく元気に歌って踊り、アンコールを締め括った。

Wアンコールでは、村瀬が愛して止まないAKB48の名曲『大声ダイヤモンド』を披露。「一生忘れられない思い出になりました。改めてNMB48は本当に素敵なグループだなって、9年半ずっと思っていたし、このグループにいられて幸せでした。今日は本当にありがとうございました!」と、ラストメッセージ。まさにHappy Saepy Endingで21時9分、卒業コンサートの幕が閉じた。

会場に集結したファンはコロナ禍で声が出せない分、心の中でこう叫んでいたはずだ。「アイドルになってくれてありがとう!」と。

そして12月23日、NMB48劇場で卒業公演を開催。NMB48としての活動が終了した。2021年1月1日のInstagramでは、「2021年は丑年!年女だ!いろんな事に挑戦して、経験して、成長していける1年に」と、今年の抱負を記した。ファッション関連はもちろん、バラエティ番組での対応力も高い村瀬がどんな活躍を見せてくれるのか、期待したい。

取材・文=ポッター平井

<ポッター平井・プロフィール>
構成作家・ライター。MBSラジオ『NMB48のTEPPENラジオ』などを担当。松田聖子さんの“輝き”に魅せられて以来、30年以上アイドルを応援し続けるアイドル・サポーター。

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