サイト内
ウェブ

「NMB48の歴史を引き継いでいきたい」吉田朱里プロデュースの7期研究生公演が開幕!

  • 2020年12月9日
  • Walkerplus

NMB48の7期研究生による新公演が2020年11月21日、NMB48劇場で初日を迎えた。1期生の吉田朱里がプロデュースを手掛けた当公演は、グループからの卒業を控えた彼女の後輩メンバーへの思いが詰め込まれていた。

今回は、WEB連載「ポッター平井の激推しアイドル!」番外編として、公演初日の模様をレポート!

■公演名は「Will be idol」!

NMB48の7期研究生は11人で、9月12日にお披露目されたばかり。開演前に吉田朱里プロデューサーが、公演名を「Will be idol」にしたことを発表!「セットリストはもちろん、私がNMB48に残したかったもの、7期生のみんなに伝えたかったこと、そして7期生の魅力がたっぷり詰まった公演になっています」と、公演への思いを語った。

王道アイドルソングの『LOVE修行』で幕を開けると、『Seventeen』、そして吉田の卒業シングル『恋なんかNo thank you!』と3曲続けて披露し、フレッシュな魅力を存分に発揮する7期研究生のメンバー。しかし、ステージには瓶野神音・黒田楓和・佐月愛果・早川夢菜・平山真衣・眞鍋杏樹・和田海佑の7人。眞鍋から「この公演は7人でお送りします」と、7人公演であることが発表された。

■衣装は吉田朱里の私服!

自己紹介の後、黒田、佐月、早川、平山の4人での自己PRタイムへ。黒田が「この公演のセンターに選んでいただいたので、高身長(170㎝)と手足の長さを生かして、皆さんの記憶に残るパフォーマンスができれば」と語ると、平山は「加入する前からNMB48のファンで、劇場公演もずっと客席から見ていたので、なんだか変な感じです(笑)」、佐月も「9年半好きだったグループに加入して、ステージに立つ日が来るとは思っていなかった」と、NMB48のファンだったことを告白。

早川は「笑顔がいいねって褒めていただくことが多いんですけど、今回アカリン(吉田朱里)さんが『7期生のいろんな表情を見られるように』とセットリストを組んでくださったので、普段と違ったクールな私も見せていけたら」と、表現力をアピール。さらに「この衣装、実はアカリンさんの私服なんですよ。メンバー1人1人に合う衣装を選んでくださったので、大感謝です!」と、衝撃の事実を明かした。

■個性が光るユニットコーナー!クールな表情も

ユニットコーナーではまず、和田海佑(23)と瓶野神音(13)の年齢差10歳コンビが『となりのバナナ』を披露。ローティーンが歌う印象が強いこの楽曲でも、まったく違和感を感じさせない和田のアイドルパワー、恐るべし。

続いて、平山真衣・眞鍋杏樹・早川夢菜・佐月愛果が『エンドロール』をかっこよくパフォーマンス。4人は、先ほど早川がMCで語っていた「クール」な一面を見せた。

ユニットコーナーのラストは、黒田楓和がソロで『夢でKiss me!』を披露。当時AKB48チームAを兼任していた宮脇咲良が「M.T.に捧ぐ」公演で披露していた、曲中のセリフも含めて超絶かわいい楽曲。黒田の透明感あふれるアイドルオーラがより輝きを放ち、その姿は矢島舞美(元℃-ute)を彷彿とさせた。

その後のMCでは瓶野、眞鍋、和田が、それぞれのユニットでのこだわりポイントや、レッスン時のエピソードを語る。『エンドロール』を披露した眞鍋は、「ダンスのステップを4人で合わせるのが難しかったです。フリーのところは新体操の技をやらせていただきました」と、中学3年生まで8年間習っていた特技を取り入れたことを明かし、『となりのバナナ』を披露した瓶野は「めっちゃかわいく元気にやろうと思って、がんばりました!」と、若さをアピール。

そして眞鍋が和田と瓶野の年齢10歳差に触れ、「23歳まで何してたん?」と和田をイジると、和田は「就職活動する時まで大学が楽しくて、就職のことが頭になくて(笑)。一般の企業も受けて、合格していたんです」と、就職するのをやめてアイドルという道を選択したことを打ち明けた。

制服衣装に着替えた7人は、『制服が邪魔をする』で、セクシーなパフォーマンスにも挑戦するなど、観客を魅了した。そして7期研究生を代表して、黒田が「先輩方が作り上げてきたNMB48の歴史を、私たちが一丸となって引き継いでいきたいと思います」という決意を語った後、デビュー曲『絶滅黒髪少女』を披露し、本編は終了。

■それぞれの"夢"と"想い"が詰まったアンコール

アンコールでは、『らしくない』『僕が負けた夏』『待ってました、新学期』『高嶺の林檎』の4曲をメドレーでパフォーマンス。平山が「私たちは本当にまだまだですが、これから7期生11人全員で、いつかNMB48を背負えるようにがんばっていきたいと思います」と、今後の抱負を語る。

続けて「公演名が『Will be idol』ということで、私たちなりのアイドルになれるように、最後の曲では私たちの夢をそれぞれ思い描いて歌わせていただきます」と、『夢に色がない理由』を熱唱。センターの黒田は間奏で、「この公演を通して日々成長していき、NMB48のセンターに立てるようにがんばります!」と、自身の夢を公言した。

最後のMCでは、11月26日から7期研究生ぞれぞれの個人アカウントで動画配信アプリ「SHOWROOM」を始めることを発表。大きな拍手に包まれて、初日公演の幕を閉じた。

■「ホームである劇場を大事にしてほしい」

プロデュースを手掛けた吉田朱里のコメントを、オフィシャルレポートよりご紹介。

―まずは感想を聞かせてください。

吉田「ほっとしています。プロデュースとなると自分の名前が1番に出るので、ステージは7期生のみんながやることかもしれないですけど、やっぱり不安でしたね。昨日は眠れなくて、すごくソワソワしました。1番不安だったのはセットリストで、私はいいと思っているけど、ファンの人はどう思うかなとか。でも、メンバーに聞いても『めっちゃいい』『出たい』と言ってくれたので、うれしかったです。あとは衣装でどう見えるかなとか、考えていました」

―最初の3曲の衣装が吉田さんの私服と発表された時は、会場からも驚きの声が上がっていましたね。

吉田「多分、私のファンの方だったら見たことのある服ばっかりだと思うんです。私が握手会とかで着ていた服だったので(笑)。色がモノクロになったのは、単純に私服が白黒が多くて。差し色にピンクとか入れたのですが、それも私のイメージかなと思って、そうしました」

―セットリストのポイントは?

吉田「公演で大事なのは表現力なので『表現力を磨いてほしい』という気持ちと、ダンスもやっぱり大事だなと思いますし、7期生は歌えるメンバーが多いので、1人ずつの歌割があるような曲を選びました」

―レッスンではどんなことを伝えましたか?

吉田「毎日のレッスンは先生に任せていましたが、ここ数日は衣装の事もあったし、家にあるものをかき集めたりしていました。昨日は自分の仕事が詰まっていたので、その合間に7期生のレッスンを見て、自分が言えることは伝えようと。私はダンスや歌のスキルに自信はないですが、そこは先生たちが教えてくれることなので、アイドル力を伝えようと思いました。私が10年間で身につけたこととか感じたこと、自分は悔しかったり辛かったりしたけど、振り返れば『大事だったな』と思ったことを全部伝えました。ポジションやセンターを取り合ってほしいですね」

―7期生の意識が変わった、成長を感じられた部分はどこでしたか?

吉田「公演が始まる前に『公演メンバーのオーディションをします』と言いました。それまで10周年のコンサートでもリハを見ていて、全然できていないと思っていたのですが、そのオーディションをするとなった時、みんなセンターへの思いが強いので覚醒していましたね」

―最後に、後輩のみんなに一番伝えたいことを教えてください。

吉田「劇場って本当に原点だと思うんです。私もここ数年は外でいろんなお仕事をさせてもらいながら、やっぱり劇場に帰ってくるとその時の自分がわかるというか。『今、自分はダメやな』ってわかるのも劇場だし、『今日の自分はいいな』と思うのも劇場。ホームである劇場を大事にしてほしいです。私はここ半年、コロナ禍で劇場公演ができなくて寂しかったので。今回の公演は出演者を7人だけにしてコロナ対策を行っているのですが、劇場公演は7期生がいっぱいやってくれると思うので、毎回成長する場になってほしいです。

最後に『夢に色がない理由』を選んだのも、私は叶えたい夢を口に出して、ファンの皆さんに伝えるようになってから夢が叶ったからです。それは『人前で言った』というプレッシャーをかけることで、叶えようと何かしらの行動を起こすから。だから、絶対に夢を口に出す場を設けています。

今日の『夢に色がない理由』の間奏では黒田楓和ちゃんが言いましたが、毎回メンバーを変えていくようにしています。みんながその日感じたことでもその時の夢でも、何か口に出すと、"言った"ということが残る。それを感じ取ってほしくて、この公演の最後はあの曲にしました。みんながアイドルを通して、次の夢を見つけてほしいし、全力のアイドルをここで貫いてほしいと思います」

上記のコメントによると、出演メンバーが7人なのはコロナ対策のためだという。現在、NMB48劇場で行われている難波鉄砲隊其之九「告白の空砲」公演も7人なので、その理由も確かにあるのだろう。だが、今よりも厳しい序列争いの中で育った吉田朱里プロデューサーとしては、初日メンバーには、"いつその座を奪われるかわからない"という危機感を抱かせ、初日に出られなかったメンバーには、その悔しさを糧に1日でも早く成長してほしいという願いを込めての7人選抜だったのではと推察する。

先輩たちも皆、切磋琢磨しながら個性やパフォーマンスを磨いていった。今回選ばれなかった浅尾桃香・折坂心春・隅野和奏・芳野心咲の4人がステージに立つ日を心待ちにしたい。

取材・文=ポッター平井

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.