メイクのお悩みのなかで、自分に似合う眉がわからないという声を多く聞きます。メイクアップアーティストの筆者が、つやプラ世代におすすめの老け見えしないトレンド眉をご紹介します。
眉は、ちょっとした描き方の違いでその人の印象を左右するほど顔全体へ影響があります。老け見えしない仕上がりのために、以下の3つのポイントを意識して描きましょう。
眉全体を見た時に一番高い位置に眉山を描くことで、目元やフェイスラインをリフトアップさせる効果が期待できます。自分の顔立ちにあった眉に仕上げるために、まずは基本となる眉の形を確認しましょう。
A(目頭の延長線)のラインよりやや内側から描きます。眉山の位置に高さを作ることで、自然と顔全体の印象を引き上げることができます。
B(黒目の外側の延長線)とC(目尻の延長線)の間が一番高くなるように描きます。眉頭から眉山にかけては、ゆるやかに角度をつけてやや上昇ラインを描きましょう。
D(小鼻と目尻の延長線)とE(眉頭の下の位置)の交差するあたりを目安にします。眉山から眉尻にかけては、顔の丸みに合わせて下降ラインを描きますが、Eの線より下にならないように仕上げます。
描いた眉が自然に見えるかどうかは、ペンシルの動かし方で決まります。生えている毛を再現するようなイメージで描きましょう。そうすることで、描いたタッチに動きが出てナチュラルな仕上がりに近づきます。
長すぎる毛先や、眉の下ラインからはみ出る毛はカットして整えましょう。そのうえで、毛の生えている方向に合わせることを意識しながら、アイブロウペンシルで描いていきます。
毛が少ない方は、パウダーで全体に色をのせてからペンシルで毛流れを作ると良いでしょう。
眉頭から眉山は、毛が下から上に向かって生えていることが多いです。眉を描く時も写真の茶色い矢印の方向を意識して毛と毛の隙間を埋めるように1本1本描きたします。
眉山から眉尻は上から下に向かって緑色の矢印の方向に描くことで、本来の毛流れを生かした自然な眉に仕上がります。
顔全体のバランスや仕上げたいイメージにによって、適度な太さはさまざまです。
一般的には太さのある眉の方が若々しく健康的に見える傾向があり、細い眉は都会的で洗練された印象を与えます。年齢とともに毛自体が細く少なくなることもあるので、つやプラ世代の眉は細くなりすぎないように描くことをおすすめします。
描き方においては、実際の太さ以上に問題となるのが「濃淡」です。眉頭から眉山までをくっきりと線のように描くと細い眉に見えやすくなります。なので、やや太めに描き、眉の輪郭をぼかして濃淡をつけましょう。
眉頭から眉尻が全部同じ濃さになっていると、立体感のない不自然な印象になります。特に、眉頭は位置や濃さなど丁寧に仕上げましょう。
まったく同じ写真に、違う眉毛を描いた画像です。Aは自然な毛先のふわっとした感じを活かした眉山のないフラットな眉で、Bは老け見えしないポイントを意識して仕上げた眉です。
比較してみると、Bの方が顔全体の印象にメリハリを感じます。眉に角度がつくことで、肌のハリやリフトアップ効果も得られます。
色のコントラストを明確につけると、肌色の透明感がアップして美肌効果も叶います。
眉の描き方によって、顔の印象が左右されます。今回の記事を参考に、ナチュラルな太め眉トレンドを意識しつつも自分の魅力を生かした眉を目指しましょう。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士認定講師 西村 リサ)
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