
薬味としておなじみのショウガ。ベランダでプランターを使って育てる方法を、分かりやすく解説していきます。収穫する時期によって、葉ショウガ、根ショウガ、種しょうが、など呼び名は変わり、食べ方も変わります。
ショウガの基本情報
古くから世界中で食べられていたとされる元祖香辛野菜。日本にも約1700年前には伝わっていたとか。収穫する時期によって、呼び名も味わい方も違います。温かい場所なら半日陰でもかんたんに育てられます。
【基本情報】
・分類:ショウガ科 ・原産地:インド南部、マレー半島
栽培のコツ・栽培カレンダー
・発芽適温:18~20℃前後
・栽培適温:15~30℃
・日照:半日陰
・適する土:水はけ・水もちのよい土
・水やり:土の表面が乾きかけたらたっぷり与える
*元肥は種ショウガの植えつけ時に与えてください
育て方
*Step1
種ショウガ選び
4月ごろから出回る種ショウガで、「小ショウガ」(谷中、金時など)の育てやすい品種を選びます。病害根や根腐れがなく、白い芽が3~4つ伸びているものがよいでしょう。

[容器]深さ20cm以上のプランター
*Step2
植えつけ
01 プランターの土に5cmほどの深さですじ(溝)を入れ、種ショウガの芽を上にして10cm間隔で並べます

02 やや厚めに土をかけ、鉢底から流れ出るくらいたっぷり水を与えたら半日陰に置きます。
*Step3
追肥・土寄せ
約1ヵ月で発芽。茎が伸びてきたら、株元に土を寄せ、根元から少し離れたところに化成肥料を少量まきます。
*Step4
収穫(葉ショウガ)
初夏に葉が伸びてきたら、葉ショウガが収穫できます。種ショウガの上部にできた新しいショウガを、1株から2~3本かきとります。

水やり
残った株の部分が夏の間どんどん生長していきます。土が乾燥しないように、こまめに水を与えましょう。

収穫(根ショウガ)
秋に、葉や茎が黄色くなってきたら本格的に収穫します。茎のつけ根を持ってグッと引き抜きます。植えつけに使った種ショウガもいっしょに抜きます。
ショウガのいろいろ
ショウガは収穫する時期によって、呼び名や形、料理の利用法も違ってきます。

【葉ショウガ(新ショウガ)】
初夏に、植えつけ後2ヵ月くらいで収穫するショウガ。新しい根が少しだけ太くなってきたころ、根元から切りとります。みそをつけたり「はじかみ(甘酢漬け)」にしたりしていただきます。代表的品種の名前から谷中ショウガとも呼ばれます。

【根ショウガ】
秋に、十分太ってから収穫するショウガ。15℃前後で保存しておけば、来年植えつけ時の種ショウガにもなります。薬味はもちろん、みそ漬けなどの漬物や紅ショウガなどの料理に利用されます。

【種ショウガ(ひねショウガ)】
植えつけ用に使ったもの。種としての役目を立派に果たしたあと、食用できます。おもに細かく刻んだりすりおろしたりの薬味として使いましょう。
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