「第30回 鳥取・吉岡温泉ホタル祭り」が5月31日、鳥取市吉岡温泉町周辺で開かれる。(鳥取経済新聞)
1000年以上の歴史を持つ吉岡温泉のある同町で、にぎわい作りを目的に行う同祭り。ホタルが見られる季節に合わせて毎年開催し、例年、県内の人を中心に1000人以上が訪れる。
実行委員長の影山嗣泰さんは「廃旅館を活用したお化け屋敷が2年ほど前から行われたり、ライトアップで夜のまち歩きを促す実験が行われたりするなど、吉岡温泉町ではまちのにぎわい作りに力を入れている。30年続くこの祭りもその一つ。開催当初からの『まちににぎわいを』という思いを受け継いできた」と話す。
当日は同町中心部の道沿いに、飲食店や子ども向けの縁日ブースなど屋台27店が軒を連ねる。「ホタルウオーク」のほか、地元バンドによるアコースティックライブ、地域伝統芸能の「逢鷲(おうしゅう)太鼓」、「しゃんしゃん傘踊り」も披露する。
長柄川でホタルを観賞するホタルウオークでは、「ホタルおじさん」と呼ばれているという、ホタルに詳しい地元のボランティアがガイドを担当。ホタルを毎日観察し、幼虫の様子や気温、風の様子などから、飛ぶ時期を予想して開催する。
「しゃんしゃん傘踊り」では今年初めて、祭りを訪れた人に使ってもらう傘を用意する。「見ることが多い傘踊りを、一緒に踊って楽しんでもらえれば」と影山さん。
影山さんは「太鼓や傘踊り、祭りならではの屋台を、1000年の歴史ある吉岡温泉の街並みとともに楽しんでいただければ。たくさんの来場をお待ちしている」と来街を呼びかける。
開催時間は15時~20時。ホタルウオークは予約優先。