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元町映画館で「神戸と映画の150年」を描くドラマ映画 劇場版を公開

  • 2025年6月5日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 ドキュメンタリードラマ映画「劇場版 神戸 ~都市が囁(ささや)く夢~」の上映が6月10日~13日、「元町映画館」(神戸市中央区元町通4)で公開される。(神戸経済新聞)

 本編静止画(画像提供=神戸活動写真商会 港館)

 文化庁支援事業「ARTS for the future!」の一環で製作した同映画。日本に初めて映画が上陸した場所が神戸といわれていることから、数々の貴重な写真と映像を使って「神戸と映画の150年」を、事実を基にした物語にまとめた。同作の短編版(18分)は、「元町映画館」10周年を記念して製作されたオムニバス映画「きょう、映画館に行かない?」の一編として2021年に公開。長編版(40分)は「こうべまちづくり会館」で2023年に公開。劇場版(77分)は「パルシネマしんこうえん」で今年初公開する。

 元町映画館は、小児科医の掘忠さんが作った映画館で、同作の作中には2020年8月のオープンに向けて、ボランティアの手も借りながら建設されてゆく様子を収めた貴重映像も含まれている。映写機や座席を設置している様子、壁や天井に黒塗りの塗装をしている様子など、みんなで作り上げていく様子を見ることができる。

 監督は、神戸で映画制作団体「神戸活動写真倶楽部・商会 港館」を30年間主宰している衣笠竜屯(りゅうとん)さん、脚本・プロデューサーは川村正英さん。主演は、澪クリエーション所属俳優で兵庫県宍粟市観光大使のmayu(マユ)さん、ナレーションは俳優の西出明さんが務める。

 作中では、神戸が経験した3つの歴史的な出来事として「神戸大空襲」「阪神淡路大震災」「コロナ禍」を取り上げ、膨大な資料を基に150年の歴史を振り返る。資料の多くは「神戸アーカイブ写真館」「神戸市文書館」の物を使う。このほか24人の提供者の協力があったという。さまざまな歴史的な試練を乗り越えた神戸の街を、「映画館の発展」という視点で解説を試みたドキュメンタリーとなっている。

 連日元町映画館の前で同作のPRチラシ配りをしているという衣笠さんは「チラシを渡す度に、受け取ってくださる方や街の空気が映画と少しずつつながっていく気がする。その一つ一つの出会いに、思いを込めて届けている」と話す。

 上映時間は19時~20時30分。

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