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フリーアナウンサー・田中知子さんの著書「口下手さんでも大丈夫 本音を引き出す聞き方」の出版を記念した講演会が6月8日、八戸市美術館(八戸市番町)で開かれた。(八戸経済新聞)
サイン会
八戸出身で、大の大相撲ファンとしても知られる田中さん。2月に出版した書籍の内容を軸に、求人広告の飛び込み営業で涙した経験や、元レスリング選手の伊調馨さんを取材したエピソード、大相撲に関する雑学などをユーモアを交えながら講演し、詰めかけた約50人の市民が聞き入った。
田中さんは八戸市内の高校を卒業し、上京。大学卒業後に経験した飛び込み営業の仕事で営業トークのノウハウを学んだ。31歳でフリーアナウンサーに転身し、NHK青森放送局の夕方ワイド番組「あっぷるワイド」でキャスターを務めた後、NHK総合「ニュースシブ5時」で大相撲特集「シブ5時相撲部」の企画を担当した。昨年4月、自身の経験を生かして活動する企業「ちゃんこえ」を起業し、フリーアナウンサーとして活動する傍ら、書籍の執筆に取り組んできた。現在は「金星(きんぼし)コミュニケーション」と題した講演活動にも取り組む。
書籍では「聞くスキル」をメインに、コミュニケーション術を解説。平幕の力士が横綱に勝つことを意味する「金星」から取って名付けたという独自のメソッド「金星メソッド」を掲載するなど、大相撲ファンとしての視点も盛り込んだ。
講演会の質疑応答では、苦手な相手とのトークの方法や、インタビューのこつなどを解説。サイン会では、来場者と交流し、会場は和気あいあいとした空気に包まれた。9日にも出身校の八戸聖ウルスラ学院高校で、生徒を前に講演した。
田中さんは「全国いろいろな場所で公演しているが、地元で初めて講演をさせてもらい、感慨深い。今日話したことの何かが、来場者の心に残ったらうれしい」と話す。