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「第15回せんがわ劇場演劇コンクール」が5月24日・25日、調布市せんがわ劇場(調布市仙川町1)で開催された。(調布経済新聞)
出場団体、専門審査員、公募審査員ら
今年で15回目を迎えた同コンクールは、単に優劣を競うものではなく、舞台芸術活動をしている劇団やグループの支援、地域で応援することを目的に2010(平成22)年から開催。舞台芸術活動者の育成支援の出発点として行い、コンクール終了後も劇団と交流しながら育成支援につなげている。
当日は、1次審査と2次審査を通過した「よた」「老若男女未来学園」「7度」「劇団不労社」「お寿司」の5団体が熱演を繰り広げた。審査は、演出家の生田みゆきさん、俳優の松尾貴史さん、劇作家・演出家・俳優の山田由梨さん、演劇ジャーナリストの徳永京子さん、演出家でせんがわ劇場芸術監督の小笠原響さんが務める専門審査員のほか、調布市民を中心に広く一般から募った公募審査員、全公演を鑑賞した観客が行った。
グランプリを受賞したのは、「7度」(東京都)の「いつか来る、わたしの埋葬のためのレクチャー」。専門審査員による審査の結果、観客を作品世界に強く吸引する劇作・演出・演技の総合力が評価された。オーディエンス賞は、「劇団不労社」の「サイキック・サイファー」が受賞。そのほか、個人賞として、『おすしえジプト』の南野詩恵さん(お寿司)に劇作家賞、「いつか来る、わたしの埋葬のためのレクチャー」の伊藤全記(まさのり)さんに演出家賞、山口真由さんに俳優賞が、それぞれ贈られた。
3冠に輝いた「7度」の伊藤さんは「これからステップアップを目指すに当たって一つの指針になった。これを機に、もっといろいろな人に作品や演劇の面白さをお見せできたら」、山口さんは「グランプリを目指すために力を貸すと言ってくださったスタッフの皆さんに支えられた」と話す。来年の受賞公演に向けて伊藤さんは「今回、この劇場の特性や観客との関係性などをいろいろと感じられたので、空間がより生きてくる作品を創りたい」と意欲を見せた。
同劇場では6月1日~8日、昨年の「せんがわ劇場演劇コンクール」でグランプリ・オーディエンス賞をダブル受賞した「バストリオ」が受賞作品「セザンヌによろしく!」を凱旋(がいせん)公演する。