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Vol.11 楽しく疲れない歩きかた

  • 2006年3月2日

 節分を過ぎて、日ごとに春が近づいてきました。冬の低山歩きも楽しいもの。今回は、野山を安全に楽しく歩くワンポイントです。

服装や用具のポイント

服装

 野山の活動では、その活動にふさわしい服装や、その活動に必要な用具をそろえることで、安全に楽しい登山を行うことができます。

  • 服装
    活動(登山、ハイキングなどのレベル)にあった靴、長袖シャツ・Tシャツ、帽子、手袋、防寒着(セーター、フリース等)、雨具(カッパ)
ザック
  • 行動用具
    ザック(目的に応じた大きさのもの:ザックカバーもあれば便利)、水筒(ペットボトルでも代用可能)、地図とコンパス、ホイッスル、ヘッドランプと予備電池(または懐中電灯)、ナイフ、時計、折りたたみ傘(あれば便利)、筆記用具(カメラもあれば便利)、ビニール袋
  • 生活用具
    タオル(洗面用具)、非常食(カンパンやカロリーメイトなど)、身分証明書、保険証、携帯電話(場所・機種によっては使用不可)

 装備の内容は、コースやメンバーの経験度によって違ってきます。

 

歩き方のポイント

 

歩き方

 正しい歩き方で、楽しく疲れない山歩きを心がけましょう。山を歩くときは小股で、かかとをしっかりつけて歩くことがポイント。かかとで歩くことで、足底全体を地面につけることができます。

  • 登り方
    靴底を一歩一歩斜面にぴったりつけて歩くようにします。
    一定の歩幅で歩くと疲れにくいので、歩幅を上手く調整しながら自分のリズムを保つよう心がけましょう。
  • 下り道
    歩くスピードを落として、ひざや足首に大きな負担がかからないよう、腰から下のクッションを使って、バランスを崩さないように歩きましょう。
  • 岩場道
    岩場を歩くときは、足元をよく見て浮き石に乗ったり、石を落とさないように気を付けましょう。石を落としたり落石を見たら、大きな声で下の人に知らせましょう。
  • 雪道
    よく踏まれた雪道は滑りやすいので、そこに溝のあるしっかりした靴で踏み固めるように歩きましょう。

 自分の経験や体力を過信したり、つい無理をして遭難することが最近目立っています。美しい自然も、天候によっては人間に襲いかかることもよくあることです。注意しましょう。
 また、登山道以外の道を歩くことは、踏圧によって植生にダメージを与えることもあります。まわりの景色だけでなく、様々なことに気を配って山歩きを楽しみましょう。


(2006.3.2更新)

高瀬 宏樹さん

著者プロフィール
高瀬 宏樹 (たかせひろき)
日本キャンプ協会主幹(指導者養成、普及サービス事業担当)
日本全国を飛び回って、キャンプの魅力を人々に伝えたり、指導者の養成に取り組んでいる。休日は二人の息子達をパートナーに身近な自然のなかで、ささやかなアウトドアライフを実践している。

 

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