老け見えさせる「表情グセ」は、早めにリセットするべし！

笑ったときにほうれい線に力が入っていたり、話すときに眉間やおでこにシワが入っていたり。あなたの「表情グセ」が、未来の老けグセに繋がっているのかも⁉

若見えのために表情筋に働きかけるなら、鍛えるよりも、ゆるめる！　表情グセに特化したオリジナルメソッドを考案した佐藤加奈子さんが「表情筋をゆるめる」ことの秘密を大公開。放っておくとシワやたるみのもととなる表情グセを解消し、老け見えを防ぐヒントをご紹介します！

※本記事は佐藤加奈子著の書籍『7日間で若返る！ 顔筋老けグセリセット』から一部抜粋・編集しました。

表情グセを抜くってどういうこと？

みなさんは、笑ったときに自分の顔のどこにシワが入るか知っていますか？　誰かに撮ってもらった写真を見て、「私ってこんな顔で笑ってるの!?」と驚いたことがある方も多いのではないでしょうか。

誰にでも「表情グセ」というものがあります。口元に力が入りやすい人は口の横にドレープ（たるみ）ができやすかったり、歯並びに自信がない人は歯を隠そうとして不自然な笑顔になってしまったりします。

表情グセは無意識のうちに偏った筋肉の使い方をしている「習慣」によるものなので、意識しないと直すことができません。たとえボツリヌス療法などの美容医療で一時的にシワを改善することができても、習慣が変わらなければまた元通りになってしまうでしょう。

そして、そのまま表情グセを放っておくと、ほうれい線やおでこのシワとなって刻まれてしまいます。

今ある表情グセは、未来の老けグセなのです。

以前の私は、笑ったときに変なシワが入るのは表情筋が衰えているからだと思い、せっせとトレーニングをして表情筋を鍛えていました。
すると、なぜか笑うと顔の凹凸が目立つようになり、ゴツゴツした男性っぽい印象に。
また、表情グセを引きずったまま鍛えすぎてしまうと、逆にシワを作ってしまうのです。

そこで、シワなどの老け見えを防ぐためには、まず表情グセを抜くことが大事なんだと気づきました。
一般的な表情筋トレーニングが筋肉を鍛えることに焦点を当てるのに対して、まず無意識に生じている表情のクセや余分な力みを取り除くトレーニングから始めます。

表情グセを抜くメリット

■1.表情筋を正しく使えるようになる
表情グセがある状態だと、無意識に一部の筋肉が使われすぎたり、逆に使われないことも。表情グセを抜くことで、顔全体の筋肉が均等に使えるようになり、トレーニングの効果が均一に表れやすくなります。

■2.リラックスした筋肉は変化しやすい
緊張している筋肉は硬くなり、血流やリンパの流れが滞っています。この状態でトレーニングをしても筋肉は効率的に動きません。表情グセを抜き、筋肉をリラックスさせることで、より柔軟で動きやすい状態になりトレーニングの効果が高まります。

■3.余分な力みを避けられる
表情グセがあると、不必要な力が他の筋肉に加わるため、かえってシワが深くなったり、顔のバランスが崩れたりすることがあります。表情グセを改善したあとでトレーニングを行えば、余分な力みが入るのを避けられます。

■4.結果が見えやすい
筋肉の偏りが解消されると顔全体のバランスが整うため、トレーニングの結果が早く表れるように。これにより、モチベーションも維持しやすくなります。


◇著者：佐藤 加奈子
表情グセに特化したオリジナルメソッドを考案し、講師育成をメインに活動。17万人のフォロワー（2025年3月現在）を抱えるInstagramで、表情グセの抜き方や表情筋の使い方を発信している。



著＝佐藤加奈子／『7日間で若返る！ 顔筋老けグセリセット』