切除の前に小さくすることから。不安の中はじまった乳がん治療

  • 2025年5月18日
  • レタスクラブニュース
ショックな状態のまま抗がん剤治療が始まったんです
ショックな状態のまま抗がん剤治療が始まったんです / (C)うだひろえ、聖路加国際病院乳腺外科部長吉田敦、FP深田 晶恵/KADOKAWA



「乳がん、いくら備えれば大丈夫?」
編集の宮崎さんから乳がんで入院した話を聞いた、コミックエッセイストのうだひろえさん。特に備えをしていなかった自分をその状況に当てはめてみると、不安は大きくなっていくばかり。そこで、治療やかかるお金のことなど詳しい説明を専門家から伺うことに。

女性のがん罹患率1位と言われる乳がん。40~50代がその発症のピークと言われています。治療や費用に関する知識を深めて不安を解消し、自分と家族の未来を守っていくために備えておきましょう。

※本記事はうだひろえ著、聖路加国際病院乳腺外科部長吉田敦監修、FP深田 晶恵監修の書籍『乳がんにまつわるお金の話』から一部抜粋・編集しました。






うだひろえ 編集・宮崎 吉田先生
うだひろえ 編集・宮崎 吉田先生 / (C)うだひろえ、聖路加国際病院乳腺外科部長吉田敦、FP深田 晶恵/KADOKAWA

抗がん剤を先に始めたんです
抗がん剤を先に始めたんです / (C)うだひろえ、聖路加国際病院乳腺外科部長吉田敦、FP深田 晶恵/KADOKAWA

大金がじゃんじゃん飛んでいったんです…!
大金がじゃんじゃん飛んでいったんです…! / (C)うだひろえ、聖路加国際病院乳腺外科部長吉田敦、FP深田 晶恵/KADOKAWA

入院よりも通院に時間もお金もかかるんです
入院よりも通院に時間もお金もかかるんです / (C)うだひろえ、聖路加国際病院乳腺外科部長吉田敦、FP深田 晶恵/KADOKAWA

本当に心強い…!
本当に心強い…! / (C)うだひろえ、聖路加国際病院乳腺外科部長吉田敦、FP深田 晶恵/KADOKAWA





病院選び体験談

リーフさん 40代/東京都在住/フリーランス
「この程度なら針生検はしないよ。」パソコンに向かったまま、私の顔を見る事なく診察終了の気配。これは乳がん検診で要再検査になり、大学病院の乳腺外科へ行った時のできごとです。「不安な気持ちのまま帰れません。」そう食らいつく私に、「じゃあ、これあげる。先輩がクリニックやってるから。」とブレストクリニックのパンフレットを渡されました。
後日そこでマンモトーム生検をしましたが乳がんではありませんでした。以来、毎年同じクリニックで乳がん検診を受け続け3年後、反対側の胸にステージ1の乳がんが見つかりました。でも、クリニックでは手術は出来ません。病院選び、さてどうしよう?
通いやすさ、乳がんの年間手術数、乳腺外科に常駐の医師はいる? 入院設備は? 個室の値段は? いわゆる “病院選び”も大事だけれど冒頭の苦い経験を踏まえて、コミュニケーションのとれる医師に主治医になって欲しい。そんな思いを胸にインターネットで探し始めてみるとまさしく理想的なサイトを発見! それが 【イシュラン】でした。
信頼できる乳がん治療をおこなっている病院を探せると同時に、医師への口コミや手紙の掲載。がん診療連携拠点病院・乳腺専門医、女性医師がいるかなどの絞り込み検索。
また、「コミュニケーションの名医」である“Warm30”というランキングまであってまさに至れり尽くせりの情報サイトでした。
病院と医師を決めたら初診をその医師の外来診察日に予約。この方法で無事、自分で選んだ医師が主治医となりストレスのない診察、治療が出来て本当に良かったです。
運任せではなく、不安や疑問をしっかりと伝えて安心して治療を受けられるように。ネットで調べたり、家族や友人に聞いたり、手段は様々ありますが、ご自身に合う病院と医師を探せると良いですね。

Yさん40代/愛知県在住/パート主婦
定期検診で引っかかり、精密検査を受けるため自宅から車で15分ほどの距離にある乳がん専門クリニックに。職場の人が数年前にこのクリニックで手術をしていていろいろと聞いていたので、自分ももし通うならここだとぼんやりと決めていました。
専門クリニックだからか、検査から手術までのスピードも早く、最初の検査の後で「うちで手術するなら、今、針生検しますがどうしますか?」と聞かれました。
悩む暇なく決めていき、4日後に精密検査の結果が出て、入院手術の日程を決めました。家族の予定も考え、2週間後に入院し一部切除の手術、1週間後に退院。診断から1ヶ月かかりませんでした。
クリニックの病室は、個室、二人部屋、四人部屋があり私は個室を希望したけど年齢や手術が一部切除だったこともあり個室には入れず、1週間二人部屋でした。
私の入院中は最大で9人の患者さんがいて、食堂でお茶しながら同じ境遇の方とお話しできて情報交換もでき、心強かったです。診断を受けてから1週間で入院手術となるような人もいました。
ただこのクリニックでは放射線治療はできず、放射線治療の際はまた別の、近くの総合病院に通いました。

ここに注意!

ご家族や友人知人に聞いたり、ネットで調べたり……そんな中でついついネットへの依存はご用心!
病院の情報以外にももちろん症状などの詳しい話も載っていて、勉強になって心強いもの。ですがその反面、ネガティブな情報を取り込みすぎて、気分が参ってしまっては身も蓋もありません。
そんな時は趣味のことを挟むなど、適度に気分を入れ替えてみては!



著=うだひろえ、監修=聖路加国際病院乳腺外科部長吉田敦、監修=FP深田 晶恵/『乳がんにまつわるお金の話』








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