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「ムダづかい」とわかっているのについ買ってしまう。浪費グセの理由は「感情」にあった!

  • 2023年4月20日
  • レタスクラブニュース


いけないとわかっているのに、やめられないのが「ムダづかい」。物価高で苦しい今こそ、家計を圧迫するこの悪習を断ち切りたいものですよね。
自分が陥りがちなムダづかいのパターンとその原因を知って、浪費防止&貯蓄マインドを育みましょう!

「ムダづかいを避けて貯め体質になる方法」今回は、自分がムダづかい体質かどうかがわかるチェックリストと、浪費のメカニズムについてご紹介します。

あなたは大丈夫? ムダづかい体質チェックリスト

次の10個の項目に、YesかNoで答えてください。

1. クーポンの有効期限が切れそうになると、無理やりでも何か買おうとしてしまう。
2. うなぎなどで「松・竹・梅」から選ぶとき、「竹」を選ぶことが多い。
3. 1万5000 円のブラウスを買う予定が、3万円から1 万9000 円に値下げされたブラウスに魅力を感じてしまう。
4. 「数量限定」や「タイムセール」ということばに弱い。
5. 利用していないサブスクがあるが、「また近いうちに使うかも…」と継続している。
6. 食べ放題のお店では「元を取らないと損!」と思って食べ過ぎてしまう。
7. 割引されているが無名のメーカーの商品と、定価だが有名で見たことがある商品なら、後者を選ぶ。
8. 行列ができている店を見つけると、つい並んでしまう。
9. 臨時収入があると、ふだん買わない高額な商品を買ってしまう。
10. 1000円単位の買い物は数百円の差額が気になるのに、リフォームや車の購入など額の大きな買い物は数万円の差でも気にならない。

いかがでしたか? Yesが6個以上の人はムダづかい体質の可能性が!
ムダづかいなんてやめたいのに、どうしてこんな行動をしてしまうのか...。経済学博士の古川雅一さんに教えてもらいました。

ムダづかいのほとんどは「感情」の仕業。自覚があれば防げる!

ムダづかいを防ぐヒントは「行動経済学」の中にあると、古川雅一さんはいいます。
「頭では『ムダづかいはしたくない』と思っているのに、人はなぜその思いに反した行動を選択してしまうのか? 行動経済学はこういった人間の行動の〝なぜ?〞をひもとき、お金に関わる場面で人がどんな選択をする傾向があるのかを研究する学問です。行動経済学の視点で見てみると、ムダづかいは人間の感情によって引き起こされていて、そこにはいくつかのパターンがあることが分かります。これらのことを把握していれば、ムダづかいをしそうな場面でも『私は今、このパターンに陥っているんだ』と自覚でき、ムダづかいを防ぐことができるはず。また、どんなときでも納得のいく買い物ができるようになるので、お金を使う際に得られる心の満足度もグンと高くなります」

「クーポンの有効期限が切れそうになったとき」の人の脳内はこんな感じ!


「ムダづかいはもうやめよう! でもクーポンは来週が期限か...」



▶︎冷静な判断ができたら...
■クーポンは使えなくなるけど何も買わない


クーポンを使うことで得られる利益と、クーポンを使う際に発生する出費を比較。利益が出費に見合わないと判断し、クーポンを使わないことを選択する。

▶︎感情に左右されると...
■クーポンがもったいなくて何か買う


人は「失うこと」を過大に感じる傾向が。そのため、クーポンが期限切れになって使えなくなることが気になり、出費に見合わないものを買ってしまう。

■後悔していたらそれは「ムダづかい」です
「お金を使ったことを後悔しているなら、それはムダづかいの可能性が。その時々の感情に流されず、冷静な判断ができているかどうかを改めて考えることで、自分の心の満足度を上げるお金の使い方ができるようになりますよ」と、古川さん。

たとえどんな小さな金額でも、「買わなきゃよかった」と思うことほど虚しいものはありませんよね...。利益と出費が見合うかどうか、落ち着いて判断するクセをつけましょう!

▶︎教えてくれたのは
古川雅一さん
経済学博士。京都大学経済研究所での研究活動を経て、立教大学、東京大学大学院特任准教授を歴任。現在は、テレビや雑誌、講演などを通じて、経済問題を分かりやすく解説している。著書に『ねじれ脳の行動経済学』 (日経BPマーケティング) ほか。




イラスト/平松昭子 取材・文/恩田貴子
 
【レタスクラブ編集部】

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