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【実話】衝撃の「嫁イビリ」を描いた話題作『義母クエスト〜結婚したらいきなりラスボス戦でした〜』原作者インタビュー

  • 2023年3月21日
  • レタスクラブニュース


結婚において、切っても切り離せないのが嫁姑関係。姑の「嫁イビリ」は昔からよく聞かれる問題ですが、令和の時代でも悩んでいる人は少なくないようです。

そんな人たちの「生きるヒント」になればと、自身が経験した義母との壮絶な戦いを記したブログが反響を呼んでいる、ブロガーのかづさん。その体験は『義母クエスト〜結婚したらいきなりラスボス戦でした〜』として漫画家の赤星たみこさんの手でマンガ化され、WEB連載を経て書籍化も果たしています。

あからさまに嫌がらせ!息子や自分、夫には特上寿司。嫁には安い巻物

『義母クエスト〜結婚したらいきなりラスボス戦でした〜』にも描かれていますが、かづさんへの義母の仕打ちには驚きのエピソードだらけ…。
一人っ子の秋彦さんとの結婚を決めたかづさんでしたが、「結婚したら親子の縁を切る」と秋彦さんの母親からの激しい反対にあいます。「うちは結婚には反対ですから!それでも結婚するなら親子の縁を切る!と息子に言っています」と冷たく宣言されてしまったそうです。


それでも結婚を認めてもらおうと秋彦さんの両親のもとへ挨拶に行くと…
両親と秋彦さんには高い特上寿司、かづさんには安い巻物の盛り合わせ……とあからさまな嫌がらせをされるのでした。
激しい反対にあいながらも、計画的に妊娠することでどうにか結婚を果たしたかづさんと秋彦さん。しかし、幸せな新婚生活とはいきませんでした。義母からは毎日電話がかかってきて、冷蔵庫の中身を口頭で確認されたり、家計をチェックされたり、家にやってきては「趣味が悪い」とカーテンや食器を勝手に捨てたり、義母はかづさんにいやがらせをするようになって……。

そんな義母とのバトルはまさに"ラスボス戦"。この壮絶な経験を綴ったかづさんに、作品に込めた想いや、自身の体験を書く上で大切にしていることについてお話を伺いました。


原作者・かづさんインタビュー



──結婚当初、ともすれば結婚前からお義母さんの行動に悩まされてきたわけですが、その体験記を書こうと思ったのはなぜですか?

かづさん:10年以上前から、自分のブログで義母についてちょこちょこ書いていたんです。ブログの読者様から寄せられるコメントの中には、「信じられない!よく耐えられましたね!」という声だけでなく、「同じことをやられました」「今同じことをやられています」という声もありました。そこに『毎日が発見ネット』の担当者さんから「体験記を書いてみませんか?」とお声がかかり、今に至ります。最初はてっきり単発のお話だと思っていましたが、徐々に回数が増えて毎週連載になったときは、「私でいいの!?」と半信半疑でした。

──お義母さんの嫁イビリは、想像を絶する内容で衝撃を受けました。読者の反応はいかがですか?

かづさん:ブログや連載の読者様からも、程度の違いはあるものの、「ここまでひどい嫁イビリは本当の話なの?」とのご意見もあるので、嫁イビリの経験のない若い人が多くなっていくことはよいことだと思います。とはいえ、同じ経験をした、しているというお声が多いのも確かです。今現在、嫁イビリで悩んでいる方にとっては、「本当なの?」と疑われるのはつらいことだと思います。



──本作にも描かれている、ご主人の実家への挨拶で起こったお寿司事件など、結婚前からお義母さんの嫌がらせを受けていたこられたようですね。それでも若くして結婚に踏み切った理由は何だったのでしょう?

かづさん:夫が結婚前に、「結婚を認めてくれない親とは縁を切る」と言ったことは大きかったです。漫画の中でも描かれていますが、夫は「養子になってもいいです」とまで言ったので、私はもちろん両親も驚きました。と同時に、夫の覚悟だとも思ったので、「それほど想ってくれるのなら」と結婚を決めました。そのため、夫に早々に裏切られたのはショックでした。妻になる彼女に嫌がらせをする母親を、当時彼氏だった夫が受け入れるとは思わなかったのです。

──読者としても、味方になってくれない理不尽なご主人の対応に、お義母さんの嫌がらせと同じくらいショックと苛立ちを感じました。作中に離婚が頭をよぎるシーンがありましたが、踏みとどまり、お義母さんに立ち向かうことを決意されましたよね。離婚という選択をしなかったのはなぜですか?

かづさん:本当に負けず嫌いだったのです。今もそうですけど(笑)。自分に落ち度があるわけではないので、ここで離婚したら負けだなと!義母は気に入らない嫁を追い出すことが正義だと思っていたので、どんなにひどいことをしようとも、そのすべてが「正しい」と思っていたのでしょうね。それに当時、40年近く前になりますが、私は専業主婦で、無職で無収入だったので、離婚をすれば子どもの親権は夫側に取られると思ったのです。また義母は、可愛い息子や孫から「出来損ないの恥ずかしい嫁」を排除するのが自分のすべきことだと思っていたので、もし離婚していたとしたら、「とんでもない母親だった!子どもを捨てて出ていった!」と言うだろうなと…。嘘八百を並べてでも、孫を洗脳すると思ったのです。




──衝撃的なエピソードの連続ですが、体験を書くうえで心がけていること、大切にされていることはありますか?

かづさん:まず「嘘は書かないこと」です。されてもいないことを大袈裟に盛って書かないこと。嘘は次の噓を呼びますし、後々つじつまが合わなくなりますよね。読者の方に理解されないかも知れない展開でも、当時起こったことや感じたことを、正直にありのままに書いています。

    *      *      *

かづさんが綴った『義母クエスト〜結婚したらいきなりラスボス戦でした〜』に登場するエピソードは、強烈なものばかり。しかし、世の中には同じように義母からのイビリに苦しめられているお嫁さんも少なくないようです。
恐るべき嫁姑バトル物語、あなたはどう感じるでしょうか?


取材・文=松田支信

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