あぁ、なぜこんなに高いの……。と、スーパーで食材をかごに運ぶたび、ため息が出る今日このごろ。もう「あれ?消費期限過ぎちゃった!」なんて呑気なことは言っていられません!
手に入れた食材は余すことなくしっかりおいしく食べることが、食費節約の基本です。食費を抑えるには、買った食材を腐らせることなく、全部食べきることも大切。食品ロスを防ぐには、冷蔵庫内の食材を出し入れしやすくする収納が役に立つんです!冷蔵庫収納家で食品ロスアドバイザーの福田かずみさんが提案する、簡単で今日から実践できる冷蔵庫の簡単な片づけ方法とは?
<節約できる冷蔵庫収納ルール1>
冷蔵室は賞味期限や使用頻度によって配置を決める
「冷蔵室には下から上への縦軸、手前から奥への横軸があると考えてみるとわかりやすいです」と福田かずみさん。賞味期限が迫っているなま物や調理済みのおかずは、いちばん手に取りやすい下段へ。納豆や豆腐、ヨーグルトなど数日もつものは中段、そして日持ちする缶のお酒などは上段へ。早く消費したいものから順に、置き場を決めておけば、期限内に消費しやすいサイクルに!
家族がよく食べる豆腐は手前、ときどき料理で使う乾物は奥へ、と使う頻度に合わせて手前と奥で配置を決めるのも、食材を無駄にしないポイントです。
<節約できる冷蔵庫収納ルール2>
作り置きおかずは「人別」に保存容器に入れる
作り置きを冷蔵庫に入れ「チンして食べてね」と家族に伝言したのに、帰宅したら全く手がつけられていない……。そんなガッカリな経験、ありませんか? 「ヘルシーな食生活を好む娘には野菜多めで薄味の肉料理を、たっぷり栄養をとって欲しい息子には濃いめのタレを加えた肉料理を多めに。などと「おかず別」ではなく「人別」に専用の容器に。「マスキングテープで、色別に娘、息子などと分けると、食べてくれる確率もアップして、作り損ということも避けられるはず!」
<節約できる冷蔵庫収納ルール3>
家族一人ひとりの専用スペースを確保!
冷蔵庫をいちばん使う人が、庫内も管理しているケースが多々あります。「夫が買ってきたおつまみを妻が奥にやってしまい、そのまま死蔵品へ、という話もよく聞きます。ケースなどを設けて、夫エリアや子どもエリアを確保することで、家族の関係は良好に。そして食材が冷蔵庫の奥で悲しい姿になることも減ります!
特別なことをしなくても、収まっている食材を賞味期限や使用頻度というルールに沿って配置したり、作り置きおかずは人別に容器に入れたり。また一人一人の専用スペースを設けることで、食材の無駄は軽減できるはず。さぁ扉を開いて、冷蔵庫内の模様替え、はじめてみませんか?
教えてくれたのは⇒福田かずみさん
冷蔵庫収納家、食品ロス削減アドバイザー。誰にでも取り入れやすい冷蔵庫の収納方法や食品ロスに関する講演、執筆など、さまざまなメディアで活躍。
撮影:林ひろし 文/レタスクラブ編集部T