やわらかいローストビーフや、しっとりとしたとりハム。見た目も華やかな「ごちそう肉」に憧れつつも、自分で作るのは難しそう...と、諦めていませんか?
大丈夫、初心者でも失敗せずに作れるレシピがあるんです!
「失敗しないごちそう肉」連載第1回目は、ローストビーフとチャーシューのレシピをお届けします。フライパンで煮たり焼いたりするだけ。意外に簡単ですよ!
*電子レンジを使う場合は600Wのものを基準としています。500Wなら1.2倍、700Wなら0.9倍の時間で加熱してください。また機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。
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ローストビーフ
甘辛味で煮て、ほんのりピンク色の絶妙なレア感に
[ 材料・4人分 ]*1人分349kcal/塩分2.6g
・牛ももかたまり肉 ...500g
・じゃがいも ...小3個
・おろしにんにく ...小さじ1
・煮汁
∟しょうゆ ...大さじ5
∟酒 ...大さじ3
∟砂糖 ...大さじ2
∟水 ...1カップ
・サラダ油
・塩
・粗びき黒こしょう
[ 作り方 ]
1. 牛肉は室温に1~2時間おく (冷たい状態で焼くと、中心部までなかなか火が入らず、生焼けの原因に) 。フライパンに油小さじ1を中火で熱し、牛肉を入れる。こんがりと焼き色がつくまで約1分焼き、転がしてほかの面も同様に焼く。
牛肉にしっかりと焼き色を! こうばしさがうまみになる
2. 煮汁の材料を加え、煮立ったらふたをして弱火にし、約15分煮る。火を止め、そのままさめるまでおく。
蒸気穴があいていないふたを使用し、温度が下がるのを防ぐ (蒸気穴がある場合は、菜箸などで穴をふさぐ) 。
3. じゃがいもは皮つきのまま洗い、水けをきらずに1個ずつラップで包む。電子レンジで約5分加熱し、食べやすい大きさに割る。
4. 2の牛肉を食べやすく切って器に盛り、煮汁は取り出す。フライパンに、煮汁の1/2カップを取り分けて入れ、にんにくを加えて中火にかける。煮立ったら約2分煮詰めてソースを作る。牛肉に3を添えて塩、こしょう各少々をふり、ソースを添える。
*表面をしっかり焼き、じっくり火を通しているので、切った断面が赤くても大丈夫です。
*残った場合は、保存用密閉袋にローストビーフを煮汁ごと入れ、冷蔵室で約3日保存可能。
チャーシュー
表面を焼き、肉汁を閉じ込め、じっくり蒸し煮に
[ 材料・4人分 ]*1人分464kcal/塩分2.9g
・豚肩ロースかたまり肉 (たこ糸で巻いたもの) ...500g
・ゆで卵 ...4個
・煮汁
∟しょうがの薄切り ...3枚
∟長ねぎの青い部分 ...15cm
∟赤とうがらし ...1本
∟しょうゆ ...80ml
∟砂糖 ...大さじ5
∟酒 ...大さじ3
∟水 ...1カップ
・サラダ油
[ 作り方 ]
1. フライパンに油小さじ1を中火で熱し、豚肉を入れて全体の色が変わるまで転がしながら焼く。
2. 煮汁の材料を加えて煮立ったら、ふたをして弱火にし、約40分煮る。
煮る間はふたをあけないことで、しっかりと中まで火が通る。
3. 豚肉、煮汁 (野菜と赤とうがらしを除いたもの) を保存用密閉袋に入れ、フライパンを洗ってきれいにする。
4. 油小さじ1を強めの中火で熱し、豚肉だけを戻し入れる。こんがりと焼き色がつくまで30秒~1分焼き、転がしてほかの面も同様に焼く。再度豚肉を袋に戻し入れてゆで卵を加え、さめるまで室温におく。
仕上げにほんのり焦げるくらいまで焼くと、チャーシューならではの香ばしさに。
5. 豚肉のたこ糸をはずして食べやすい厚さに切って器に盛り、ゆで卵を添える。小鍋に4の煮汁1/2カップを入れて中火で熱し、2/3量になるまで煮詰めて豚肉にかける。好みで長ねぎのせん切りと、貝割れ菜を添える。
*残った場合は、保存用密閉袋にチャーシューと煮汁を入れ、冷蔵室で約3日保存可能。
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メイン料理として堪能した後も、サンドイッチやチャーハンの具 (贅沢!) にするなど、様々な楽しみ方ができるローストビーフとチャーシュー。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
次回は、フライドチキンととりハムのレシピをご紹介します。
<レタスクラブ20年12月増刊号より>
調理/井原裕子 撮影/福尾美雪 スタイリング・編集協力/中田裕子 栄養計算/スタジオ食
【レタスクラブ編集部】