読めそうで読めない漢字クイズ、今回ご紹介するのは「忽ち」。この字面、ときどき見かけることはありませんか?そのたび、「〜〜〜ち?」と読めないまま、しれっとスルーしてきましたが…。
そもそも、「忽」の漢字はご存知でしょうか。
「コツ」と読み、小説などで目にする言葉です。
・忽然(こつぜん)
・粗忽(そこつ)
「忽」の漢字に、「ち」の送り仮名。
組み合わさったとき、正しい読み方は?
「忽」の漢字には、「たちまち」「おろそか」という意味があります。この意味通り、「たちまち」と読むのです。
「忽ち」という日本語には、意味がいくつかあり、まず1つ目は「噂が忽ち広がる」「この薬は、飲めば忽ち効きます」などの「すぐ」「即効」という意味。
2つ目は、「雲が忽ち出てきて、雨になった」などの「にわかに」「急に」という意味。このほか、「確かに」「まさに」という意味も。
ときどき目にする「忽ち」という言葉。これですんなり読めますね!
文/小林 樹 参考/デジタル大辞泉(小学館)、新漢語林(大修館書店) ※人気記事を再編集して配信しています。