便利で使い勝手のいい「突っ張り棒」。でも、うまく取り付けられなかったり、気づいたら落下していたりすることありませんか?実は「正しい取り付け方」があるんです!
突っ張り棒はその名の通り「突っ張る力」を使って取り付けますので、壁(設置場所)の強度の確認は必須。強度の弱い壁に取る付けると壁の破損やたわみが起こり、突っ張り棒も落下してしまいます。
取り付ける前に強度の確認をしましょう。
長さを調節できる突っ張り棒ですが、長く伸ばすたびにたわみやすくなり、耐荷重は小さくなります。
あらかじめ、突っ張り棒に掛けたいモノの総重量と設置場所の長さを測ってから、適した対応サイズの突っ張り棒を購入することをオススメします。
例えば、幅55cmの場所に取り付けたい場合、対応サイズ38cm~60cmより、50cm~70cmの突っ張り棒を選ぶ方が落ちにくくなります。
正しい取り付け方の最大のポイントは、内蔵されているバネの力を活かすことにあります。この取り付け方に変えてみたところ、落下事故が激減しました!
突っ張り棒の長さを取り付けたい場所(隙間)より数cm長めに調整します。
突っ張り棒の細い方のキャップ部分を壁に押し当てながら取り付けたい隙間に押し込み、水平になるよう(縦に付ける場合は垂直)に取り付ける。ここで内蔵されているバネがギュッと縮みます。
縮んだバネが元に戻ろうとする力で突っ張り棒が固定されます。
突っ張り棒のパイプをくるくる回しながら取り付けるのは実はNG!縮んだバネが元に戻ろうとする力を十分に活かし切れず、強度が出にくくなります。
また、バネがよじれて破損する恐れも!バネが壊れてしまうと、突っ張ることができなくなります。
100均でも購入できるメッシュパネルを立て掛け、網目の中に突っ張り棒を取り付けるだけ。網目を使って下から突っ張り棒を支える作戦です。
壁のちょっとした出っ張り部分の上に突っ張り棒を取り付けると、下から支えになり落ちにくくなります。わが家ではドア枠の上に突っ張り棒を取り付けて、落下を防止しています。
突っ張り棒を下から支えて落ちにくくするための補助グッズが市販されています。100均で手軽に購入できるモノもありますので、補助具の力を味方にして突っ張り棒の強度をアップしてみるのはいかがでしょうか。
以前、突っ張り棒と壁の間に滑り止めとして、耐震用マットや滑り止めシートを挟んだことがあるのですが、これは実はNGの補強対策でした。
NGの理由は、突っ張り棒の強度に必要な要素のひとつである「摩擦力」が落ちてしまい、かえって滑りやすくなってしまうから。突っ張り棒と壁の間にはなにも挟まない方が強度を保つことができます。
写真・文/ライフオーガナイザーⓇ平沢あかねさん まとめ/暮らしニスタ編集部 ※人気記事を再編集して配信しています。