今週も漢字クイズの時間がやって参りました。知らないとちょっぴり恥ずかしい漢字を集めました。息抜きしながら、ここでガッツリ覚えておきましょう。
「忽ち」という字面、ときどき見かけることはありませんか?
そのたび、「〜〜〜ち?」と読めないまま、しれっとスルーしてきました。そんな方も多いのでは?
そもそも、「忽」の漢字はご存知でしょうか。
「コツ」と読み、小説などで目にする言葉です。
・忽然(こつぜん)
・粗忽(そこつ)
「忽」の漢字に、「ち」の送り仮名。
組み合わさったとき、正しい読み方は?
正解を見てみましょう。
「忽」の漢字には、「たちまち」「おろそか」という意味があります。この意味通り、「たちまち」と読むのです。
「忽ち」という日本語には、意味がいくつかあります。
まず一つ目は、「すぐ」「即効」という意味です。
・噂が忽ち広がる
・この薬は、飲めば忽ち効きます
2つ目は、「にわかに」「急に」という意味。
・雲が忽ち出てきて、雨になった
このほか、「確かに」「まさに」という意味も。
ときどき目にする「忽ち」という言葉。
これですんなり読めますね!
・最適(さいてき)
・適材適所(てきざいてきしょ)
・適正(てきせい)
こんなふうによく使われる「適」の漢字。
・趣旨に適う
・思し召しに適う
送り仮名の「う」が組み合わさったとき、どのように読むのでしょうか?
正解が気になります。
「適う(かなう)」には、「条件・基準などによくあてはまる」「適合する」といった意味があることがわかりました。
・趣旨に適う
・思し召しに適う
・理屈に適っている
・お眼鏡に適う
などの文章で使います。
「かなう」は、意味によって「叶う」「敵う」と書き分けます。「敵う」と一緒に、他の漢字もぜひチェックしてみてください。
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息抜きタイムにおすすめの漢字クイズ。来週もぜひお楽しみに!
文/小林 樹 参考/デジタル大辞泉(小学館)、新漢語林(大修館書店)