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葉物使いの基本テクニック集「切る」

  • 2016年5月7日
  • インテリア・グリーン・スタイル

こんにちは!OZEKIです。

葉物を使うことで、作品全体のボリュームアップやグラフィカルな美しさがプラスされるなど、見た目がよくなるメリットがあります。
そのうえ、花の保護や花留めとして実用的な要素を兼ね備えることもできます。

ここでは実用的な葉物使いのテクニックを紹介します。ここでは「切る」テクニックをご紹介します。

technique 切る その1

「切る」テクニックはあらゆる葉物に使えるテクニックです。

葉を切り分ける、長さを揃える、一部を切り取るなど葉の形は自由自在。

まず基本的な、葉物の半面をカットするテクニックを覚えましょう。

カットすることで葉の素材の美しさ、存在感を強調する効果があります。

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アレカヤシの中心に伸びる茎を軸に、ナイフやハサミで半面をカットします。

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アレカヤシのように、小さな葉が対に付く葉物は、葉の美しい流れをより強調することができます。

アレンジメントの大きさに合わせ、大きな葉物の半面をカットすることで、全体のバランスを整える効果も期待できます。

このテクニックが向いている葉物

アレカヤシ、バショウ、ザミア、クロトン、カークリコ、カラテアほか、極端に細い葉物以外は使えるテクニック

シーグレープの半面を「切る」

カットしたシーグレープの葉を半分だけ使うのではなく、両方見せて作品を作り上げています。半分の葉同士が離れながらも、タケの脇枝でつなぎ合わせて、1枚の葉のように表現しています。葉を重ねてできる層構造を利用して、チョコレートコスモスの花留めとしても使用しています。

Flower & Green

シーグレープ、チョコレートコスモス

Point!

半分にカットした葉を何枚も両面テープで貼りミルフィーユ状に重ねています。葉の間に花を入れて留めます。

2つにカットした葉をタケの脇枝を2本使って、つなぎ合わせています。

technique  切る その2

アレンジメントを制作するときに、使う葉物が同じ大きさばかりだと、作品に動きを出しにくいことがあります。

そんなときには、素材の下部をカットして大きさを変えることが効果的です。

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茎を残して、葉の下部を丁寧にカットします。このときに、葉の中央脈を茎のように残します。ただ、アレンジに挿さない場合はばっさりカットしても構いません。

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茎から伸びた中央脈がステムの一部となり、小さなサイズの葉に仕立てることができます。

「切った」クロトンを使って

大小2枚のプレートの間にフローラルフォームを挟んだ作品です。

葉物は右を向いたもの、左を向いたものなどそれぞれの形があります。

1枚、1枚、一番きれいに見える向きを考えながら挿し、全体の流れを作ることが大切です。

葉をカットすることでバランスよく仕上げています。

Flower & Green

クロトン、ラペイロージア、フィリカ、トルコギキョウ“貴婦人”、ミルクブッシュ

Point!

同じような形や大きさの葉物しかない場合でも、カットする面積を変えることで、素材にバリエーションを持たせることができます。

 

photo (C) Seibundo-Shinkosha

 


出典元:書籍『フラワーデザインの上達法 グリーン使いのテクニックBOOK』

フラワーデザインの上達に重要な技術のひとつ、「グリーン」の使い方を紹介する一冊。フラワーアレンジメントやブーケに花だけでなく「葉」「枝」などグリーン素材を上手に加えることで、花の見え方や表情が変わってくる。グリーンをどのように扱うか、どのようなデザインで生きてくるかなどをアレンジメント作品とともに紹介する。グリーンテクニックで制作する作品の印象など、美しい写真とわかりやすい図説などを交えて解説する。誠文堂新光社刊

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