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少しマニアックなグリーンでアレンジしてみるとこうなる

  • 2016年4月15日
  • インテリア・グリーン・スタイル

下に向かって伸びるエレガントな作品に エメラルドネックレス

小さな葉がネックレス状に連なったエメラルドネックレス。下に向かって伸びるデザインに向いています。
ブライダルブーケに使うと、ふわりと揺れるような、エレガントな演出ができるでしょう。

1本60~70cm程度の長さで流通しているので、作品の大きさに合わせて茎をカットして使います。
カットした後、先端に茎が残らないように、葉のすぐ下で切るように気をつけましょう。
また、葉がたくさんついているので、間引いてすっきりさせてから使うと洗練されたデザインになります。

多肉植物の仲間であるエメラルドネックレスは、水が下がることはないので、保水に気を遣わなくても大丈夫です。

花材/エメラルドネックレス、ニゲラ、スカビオサ

ポイント

花器のふちから下に向かって流れるようにエメラルドネックレスをあしらいました。

形・サイズ・色、すべてが個性的 ディアミラージュ

鮮やかなグリーンに白の斑が美しいディアミラージュは、オオタニワタリの一品種です。切り葉としての流通はほとんどありません。観賞用の鉢物を購入し、カットしてアレンジに使いましょう。この葉物は、一枚一枚形と大きさがまったく違います。いちばん形のいい葉を、アレンジのいちばんいい場所に配置することが大切です。また、斑の入り方もさまざまです。爽やかな印象にしたいなら白の分量が多いものを、落ち着いた色合いにしたいならグリーンの分量が多いものをと、イメージによって使い分けるといいでしょう。

花材/ディアミラージュ、エリンジウム、ビバーナム・ティナス、ケイトウ

ポイント

葉の形状も、大きさも、色も多彩なディアミラージュ。どの葉を選択するかで、アレンジ全体のイメージがまったく違うものになります。

ディアミラージュのほか、グリーン系の花材を使ってアレンジしています。

表と裏を見せて多彩な表情に ギボウシ

多くのマニアがいるギボウシ。日本では江戸時代から観賞用に植えられ、シーボルトらによってヨーロッパ、アメリカにまで紹介され、数多くの園芸品種が生み出されました。右向きと左向きがあるのでアレンジする際にはよく観察を。表と裏の表情も異なるので、そのあたりも考慮するとグレードの高い作品になるでしょう。斑入り品種もあるので、初夏を感じさせる爽やかな作品に向いています。葉が丸まっているため、手で外側に開くようにすると、表面の模様を見せることができます。

花材/ギボウシ、トルコギキョウ、クレマチス、ナデシコ、アジサイ

ポイント

葉は丸まっているので、中心の葉脈に沿って外側に開くようにクセ付けすることで、表面の斑入り模様が見え、葉の美しさを活かすことができます。
葉の向きをしっかりと捉えて生けましょう。葉の動きで流れを表現するのがポイントです。

表と裏、ふたつの魅力を強調する カラテア

カラテアの特徴のひとつは、表と裏の色がまったく違うこと。このページの作品では、あえて両面を見せてアレンジしました。また、葉のふちが波打っていることも魅力のひとつ。くねくねと曲がった形のおもしろさを強調しながら、葉と葉の間に花をはさみ込むように挿しています。花の場合、一輪ずつの姿形が違うということはほとんどありませんが、葉物は、同じ種・品種でありながらも一枚一枚に個性があって、表情も微妙に違う…ということがよくあります。カラテアもそんな葉物のひとつ。葉単体のおもしろさを活かしながらアレンジすると、個性豊かな作品に仕上がるでしょう。

花材/カラテア、スカビオサ、ラナンキュラス

ポイント

裏と表の色がまったく違うカラテア。ほかの花材を選ぶ際には、表裏両方の色とのバランスを考えることが大切です。
上から見ることで、波打つ葉の形がより際立つアレンジです。

arrangement Shinichi Nagatsuka
photo (C) Seibundo-Shinkosha

出典元:書籍『葉物フラワーアレンジ講座』

種類も豊富になり、フラワーアレンジや花束になくてはならない素材が「葉物」です。花をひきたてるだけでなく、それ自体の美しさを生かしたワンランク上のフラワーアレンジメントにするためのアイデアやテクニックを紹介。水揚げや管理法、葉物図鑑も収録。葉物を使いこなすための知恵がぎっしりの1冊です。誠文堂新光社刊

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