清酒の質を確認する栗間さん=能登町宇出津【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
地震と津波の被害を受けた能登町宇出津の数馬酒造で20日、震災後初めて、発酵させたもろみを搾り込む作業が行われた。社員は「やっとスタートラインに立てた」と充実した表情を見せた。能登産「山田錦」を使用した日本酒「竹葉 能登純米」として、月末の出荷を予定している。
同社の酒造りは本来、気温が低くなる10月〜翌4月に行っているが、地震の影響で中断。4月1日に再開された。
この日は、タンクに入ったもろみを、圧搾機に入れて清酒を搾り出した。清酒の色の具合や香りを確認した製造部醸造課責任者の栗間康弘さん(35)は「例年とは違う時期の製造で難しいことも多かったが、通常通りの質の酒ができた」と胸をなで下ろした。酒造りは8月ごろまで続く。
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