「緑のgoo」は2025年6月17日(火)をもちましてサービスを終了いたします。
これまで長きにわたりご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
宙に浮いて空撮したり、荷物の配達をしたり、レースで競って遊ぶなど、身近になったドローン。多くのドローンは4枚のプロペラを高速回転させて飛行します。
ところが、カリフォルニア工科大学が研究しているドローン「ATMO(Aerially Transforming Morphobot)」はひと味ちがいます。そのプロペラは折りたためます。そして…タイヤに変形するんです。
これで地上も空中も移動がラクラク。
可変に必要なモーターはひとつだけなので、機体はそんなに重くなりません。地上の移動がままならない荒れ地や崖などでは、スイーっと飛んじゃえばOK。空陸どちらからでもアプローチできるので、行ける場所も増えます。
ブーンと飛んできて、フワっと着地するATMO。着陸時にはプロペラがたたまれ、滑らかに地上走行に移行します。可変しないドローンだと地上にポンと着地しておしまい=人間が回収することになります。
Image: Caltech Image: Caltech Image: Caltech鳥類も2本脚で地上を歩き、翼を広げて飛び、それが自然にできるように進化しています。ATMOの開発では、これが難しかったそう。地上に近付いたときの空気抵抗が複雑で、乱気流が発生し、鳥のようにはいかなかったんですって。
でも今では、アルゴリズムを使って制御できるようになりました。
世の中にはスポーツカー形態から、飛行形態にトランスフォームする乗り物「AirCar」なんていうのが存在します。「ATMO」の可変システムを人間用のeVTOL(垂直離着陸機)に応用したら、上手くいくでしょうか? 空飛ぶ自家用車になれそうですけどね。
Source: YouTube, Caltech via NEW ATLAS