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“Form Ever Follows Function”(形態は常に機能に従う) とは、アメリカの建築家ルイス・サリバンの名言。全然建築好きではないのですが、建築家って名言が多くて、モノ好きの僕はついつい覚えてしまいました。
機械式時計のムーブメントしかり、スポーツカーのフォルムしかり、モノ好きの人間にとって“機能美”って刺さる言葉ですよね。
今回、まさにその機能美を感じさせてくれたのが、モノリスのスーツケース、SUITCASE PRO OCTA 30(税込79,200円)。2020年にスタートし、瞬く間に人気を集めたバックパックでおなじみのブランドです。
母体は、あの“天使のはね”のセイバン。丁寧な縫製と肩掛けベルトを立ち上がらせたディテールで、“世界でもっとも軽く丈夫”としてギネスブックにも登録されているランドセルを開発した、兵庫県の老舗メーカーです。
そんな機能派が母体なので、モノリスの機能性はいわずもがなですが、特筆すべきは機能を感じさせないシンプルなデザイン。アウトドアスポーツにも活躍する機能を持ちながら、スーツにもカジュアルにもハマるデザインのバックパックなんてなかなかない。人気なのも頷けます。
そんなモノリス初のスーツケース。早速お借りして試してみました。
まず、見た目。
“汎用性の高いシンプルなデザインでありながら、合理性と機能性と耐久性を兼ね備えた究極のバッグ作りを追求する”をテーマにした同ブランドらしく、ポリカーボネート(耐衝撃性に優れたプラスチック)製ながら見事な質感で、高級感たっぷり。
シルエットはただのスクエアではなく、四隅をカットした八角系でシャープな印象なのですが、実はこれ、耐衝撃性を高めるためにたどり着いた形状だとか。
ピッチの狭い凹凸で表現したストライプも直線的なデザインを助長しながら、外部衝撃や歪みに対する耐久性を高めているそうです。
重量3.8kgと、軽量かつ29Lの容量は1泊旅行や出張に最適。外径もH53.5×W37.5×D24cmで、機内持ち込み可能です。
そして機能。
なんでいままでなかったんだろう?と思わされたのが、本体外部からアクセスできるフロントポケット。わざわざメインファスナーを開くことなくPCや周辺機器などを取り出せるのは絶対便利。
さらに嬉しいのが、USBポートが外付けされているので手持ちのモバイルバッテリーを中に入れておけば、気軽にスマホなどを充電できるというところ。
荷物を重ねやすいフラットなラバーハンドルはスタイリッシュで持ちやすいし、アップハンドルバーは超軽量のアルミニウム製で、身長に合わせて7段階の調整が可能。
キャスターは静音性、操作性、耐衝撃性に優れたHINOMOTO製のmiraclentを採用しています。移動時の快適さをとことん考えられているんです。
もちろん収納も抜群。
内装には2層のオーガナイザーと取り外し可能なオーガナイザーを完備しているので、ガジェット類や本は外側に、見られたくない下着類は内側に、お風呂セットなどは取り外せるオーガナイザーに、などとパッキングすら楽しくなりそう。
と、まあ機能美を語り出したら、枚挙にいとまがないというやつです。何者でもない僕ですが “旅はモノリスにかぎる”的な名言を残したくなったスーツケースでした。
Photo:宮前一喜