合法的に作品が盗まれるのはイヤですよね。
いろんな提案や文字情報の整理、イラストや動画も作れる生成AI。
既存の作品を学習して最適解を出すため、「盗用されている」と快く思わない人たちもいます。
イギリスにて1,000人以上のミュージシャンが集まり、英国政府の著作権法改正案に抗議するため『Is This What We Want?』というアルバムがリリースされました。
全12曲編成のアルバムは、どれも音楽らしい音はナシ。各曲3〜4分ですが、環境音や雑音が聴こえるだけという異例かつ前衛的なものとなっています。
The future sound of music if we don’t do something nowhttps://t.co/ydG3PSJemp pic.twitter.com/sBhnG2AVCU
— Jamiroquai (@JamiroquaiHQ) February 28, 20252024年のこと、イギリス政府はAI企業が他人のアート、音楽、文章などの著作物をライセンス不要で使っても良くなる著作権法改正案を出しました。
AI分野でイギリスに世界を牽引させ るべく、労働党が法律をガバガバにしたいのが理由なのだそうな。
これについては、エルトン・ジョンやポール・マッカートニーも反対を表明せざるを得ませんでした。
『Is This What We Want?』は、アニー・レノックス、ケイト・ブッシュ、ジャミロクワイ、ブラーのデーモン・アルバーンなどの有名ミュージシャンから、無名のミュージシャンたちまでが名を連ねます。
彼らは抗議のため、誰もいないスタジオや演奏舞台などの音を録音。人がいない場所は、政府の決定がミュージシャンたちにどのような影響を与えるかを表現しています(つまり奏者も観客もいなくなるということ)。
全47分17秒の『Is This What We Want?』は、SpotifyやTIDALといった音楽サイトで聴けます。
各曲のアーティスト名は1,000 UK Artistsで、1曲目から12曲目までのタイトルは「The」、「British」、「Government」、「Must」、「Not」、「Legalise」、「Music」、「Theft」、「To」、「Benefit」、「AI」、「Companies」。
曲名を順に並べると、「イギリス政府はAI企業に利益をもたらすために、音楽の盗用を合法化すべきではない」というメッセージが完成します。
アルバムの収益金は、Help Musiciansという団体に寄付されます。
まだ改正案は何も決まっていませんが、政府としてはクリエイターにも利がある方法を協議するとのことです。
Anker Soundcore Liberty 4 ミッドナイトブラック 11,060円 Amazonで見るPRSource: X, Is This What We Want?, TIDAL, Spotify, The Associated Press via VICE