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世界をつなぐはずのポータル、いかがわしい使い方をされて閉鎖 → 復活

  • 2024年5月25日
  • Gizmodo Japan

世界をつなぐはずのポータル、いかがわしい使い方をされて閉鎖 → 復活
Image: quiggyt4 / Shutterstock.com

一悶着あったけど、また遠く離れた国を繋ぎます。

映画『スターゲイト』の門が現実になったようなニューヨークとダブリンをライブストリーミングで繋ぐポータル。カメラと巨大ディスプレイで作られたテレビ電話で、お互いの都市の人々がポータル越しに話せるというもの。このプロジェクトは、リトアニア人アーティストBenediktas Gylys氏率いるチームによって制作されたもので、約1週間前に設置されて以来、数万人の来場者を集めたと報じられています。

悪さをする人が多く一時停止

SF的な仕掛けで心を掴んだポータルですが、やっぱり変なことしちゃう人っているんですよ。不適切な使い方をする人が出てきて、一時的に停止されていました。

たとえば、OnlyFans(成人向けサブスクリプションサービス)のクリエイターが上着を脱ぎ、ポータルの向こう側のダブリンの人たちにトップレスを見せつけたり。それ以外にも、裸をさらしたり、罵声を浴びせたり、携帯電話で9.11の映像やアダルト動画を見せつけるなどヘイトやエロなことがおこなわれてしまいました。

こうした出来事を受けてダブリン市は先週、「不適切な」行為への対策が見つかるまで一時的にこのインターフェイスを閉鎖すると発表しました。

そしてまた時間制限を設けて再開

そして、約1週間後。ポータルが再開され、ニューヨークとダブリンが再び繋がることに。ただし、ダブリン市はポータルの利用時間に新たな制限を設けています。

「今後数週間、ポータルにはオペレーションの時間を設定いたします。ニューヨークの午前6時から午後4時まで、ダブリンの午前11時から午後9時までライブストリーミングが行なわれます」と発表。

使う人のコントロールは難しいかも

このプロジェクトを手掛けるPortals.orgも、カメラを遮ったり踏んだりしないよう、新たな安全対策を講じています。ダブリン市によると、誰かがカメラを遮ろうとすると、「距離に応じたソリューション」によってポータルの画面がぼやけるようになるそうです。

でもまたは一時閉鎖になりそうな気はしますよね。こういったものを悪い使い方をして遊んだり、からかったりするのは人間が元来持つ本性みたいなものでしょうか。使う人の行動をコントロールしようとするのは難しいかもしれません。一定の人が挑発したり、迷惑をかけたりするのを受け入れるしかないのかもしれませんね。

ポータルに限らず、世の中にはしてはいけない、と言われていることをやる人がいるから犯罪があり、警察がいるわけですから。せっかくのアートなので、許容できる程度で悪さはおさめておいてほしいものです。

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